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 プラットフォームは、勝ち残るのが非常に難しい。多くの場合、1社独占状態に近づいていきます。Googleの検索エンジンで検索されればされるほど、データが集まり、精度が高くなる。

 コミニュニケーションアプリならLINE、買い物はAmazon、そしてスマホはiPhone。テレビ局も各社が独自のプラットフォームに挑戦していますが、やはり5局が手を組んだTVerが圧倒的に見られています。

 テレビ局は今、「我々はテレビ局だ!」というプライドを捨ててでも、テレビという媒体以外の領域でコンテンツメーカーになろうという覚悟があるか否かが試されているように思います。

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SNSに最適化した番組が勝つ?

 NetflixやAmazonプライム・ビデオといった動画配信サービスが普及したことにより、TSUTAYAにDVDを借りにいかなくても、大量のアーカイブをいつでも簡単に見られる時代になりました。僕はなんでも見るコンテンツオタクなので嬉しい限りですが、普通に暇つぶしのためになにかを見たいという人にとってはキリがないというか、選択肢が広がりすぎている側面もあると思います。

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 そこでなにを視聴するかの指標になるのが、“口コミ”です。Netflixの『全裸監督』や『ストレンジャー・シングス』、2020年上半期で言えば『梨泰院クラス』『愛の不時着』といった話題作が生まれると、友達と共有するために、それぞれがビンジ・ウォッチング(イッキ見)しますよね。

 TVerのランキングを見ても、『相席食堂』や『恋はつづくよどこまでも』のように、盛り上がっているものが、さらに輪をかけて盛り上がるようになっている。いまはコンテンツがものすごく瞬間的に消費されていますが、今後もその傾向は顕著になっていくでしょう。

YouTubeの特性を生かした話題づくり

 見逃し配信やデジタルデバイスでの繰り返し視聴などになじみのない高齢世代からすれば、テレビ朝日系の『科捜研の女』や『ドクターX~外科医・大門未知子~』といった、水戸黄門のような一話完結のシリーズドラマは安心して見られるので、いまだに高い人気を誇っています。

 一方、若者の間で『テセウスの船』や『あなたの番です』のような謎解きミステリードラマが人気になったのは、犯人探しをさせることで話題化に成功したからです。

『あなたの番です』は、Huluでオリジナルストーリー『扉の向こう』を流して考察を過熱させたこともブームの一因になったと思います。また、同様に『3年A組ー今から皆さんは、人質ですー』も、スピンオフとして3年A組の生徒たちの日常を追いかける映像をYouTubeに公開し、100万回再生を連発していました。