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バスタブからラジオ出演するサービス精神

 忘れてはいけないのが、小峠のサービス精神の旺盛さだ。小峠は、いつ、何時も手を抜かない。その最たるものが、深夜ラジオ『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ系)での対応だった。

 同番組には、アンタッチャブル・山崎弘也が何人かのタレントに突然電話をかけて悪ノリで絡む人気企画がある。ある回で、泥酔状態の小峠がターゲットになったのだが、山崎が何度かけ直しても電話に出ていた小峠が印象的だった。

 山崎から「誰と飲んでたの?」と問われ、「(千原)ジュニアさんと、サバンナ・高橋(茂雄)さんです」と答える小峠。すかさず山崎が「シニアさんもいたよね?」とボケると「オレ、こんな時間にジジイと飲まないっすよ」と、酔っていながらツッコんで笑いをとる。

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「ザキヤマさん(山崎のこと)、マジクレイジーすね」と言いながらも、山崎からの電話に出続ける。最終的にはバスタブに浸りながら電話に出た小峠には、驚くほかなかった。

バイキングの小峠(左)と西村(所属事務所公式サイトより)

直撃取材にも「嘘がない」明け透けな人柄

 気を許した相手には、“かわいげ”が出てしまうのも小峠の特徴だ。2020年8月に放送された『にけつッ!!』(日本テレビ系/読売テレビ制作)の中で、ケンドーコバヤシ(以下、ケンコバ)が、緊急事態宣言後に小峠と飲んだ際の微笑ましいエピソードを明かしている。

 午後2時に仕事が終わり、日中からコンビニ近くの公園で飲み始めた2人は、その後居酒屋へと移動。しばらくすると、意を決した表情で小峠は“この日、ケンコバを誘った本当の理由”を打ち明ける。それはまだ訪れたことのない立ち食いそばのチェーン店「ゆで太郎」に一緒に行ってほしいというものだった。まるで少年のようなエピソードである。

「文春オンライン」の直撃取材に答える小峠 ©文藝春秋

 女性関係では、「(キングオブコントで)優勝した後、10年間は遊ぶって決めている」と公言し、実際に一般OLの美女と飲み歩く姿も、この「文春オンライン」で報道されている。直接インタビューを受けても、「彼女ではない」「結婚願望はない」と赤裸々に語る小峠には、嘘がなく清々しい。この明け透けな人柄も、大きな魅力の1つだろう。