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2019年M-1・全員インタビュー なぜ“神回”になったか

2020/08/23

桒山 かまいたちさんの場合は、ネタ順は入れ替えるかもしれませんと事前に聞いていましたので焦りはしませんでした。

――かまいたちの1本目は、USJとUFJを勘違いしてしまうネタで、どちらが間違えていたかをお客さんに確認してみようと互いに迫るシーンがあったのですが、濱家(隆一)さんが「聞け!」と言う前にカメラが引いて観客と一緒に写し込んでいたりして、カメラワークもすごいなと思っていました。

USJとUFJを勘違いしてしまうネタをかけたかまいたち。濱家が客席に「聞け!」という場面で、一瞬にして引きのシーンに切り替わった ⒸM-1グランプリ事務局

桒山 完璧でしたよね。もはや職人技の域です。スイッチャー(映像の切り替えをするスタッフ)の方はスポーツ中継も担当していて、スイッチングが無茶苦茶うまいんですよ。事前にいくらネタ動画を見ていても、100パー集中してないと、あそこまで完璧にはスイッチできないと思います。ミルクボーイさんのネタとかとは違って、かまいたちさんは舞台を広く使っていたので、そのぶん、引きのシーンも多くて難しかったと思います。

「野球中継並みのカメラ台数です」

――カメラは全部で何台ぐらい回っているのですか。

桒山 17台です。敗者復活戦を含めたら、20台以上になりますよね。生放送でいうと、野球やゴルフなどのスポーツ中継みたいなカメラ数じゃないですか? テレビ朝日のサブ(番組制作のコントロールルーム)をフルスペックで使う番組はM-1ぐらいだそうです。

――ときどき勘違いしている人がいますが、制作は大阪の朝日放送テレビですが、決勝戦は東京のテレビ朝日のスタジオから放送しているんですよね。

桒山 はい。M-1に関わっている人は、延べで言ったら1000人くらいいると思うのですが、そのうちABCのスタッフは100人くらいですかね。テレ朝さん、吉本興業さん、制作会社さん、それはもうたくさんの方々のご協力で成り立っています。

――17台のカメラはそれぞれどのような役割を担っているのでしょうか。