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「アイドルだけど目が小さいのがコンプレックスだった…」20歳元アイドルの私が抱えた葛藤

元アイドルネッサンス・南端まいなさんインタビュー#1――アイドル戦国時代を振り返る

2020/08/23
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南端 ディレクターの照井(紀臣)さんに曲の背景と内容を聞かせてもらい、その後、歌詞を朗読したり、1曲1曲を理解したうえで歌わせていただきました。ファンの方から「青春の1ページを見させてもらってる」と言われると幸せな気持ちになれました。

――「アイドルネッサンスはカバー曲でいくから」という説明があったんですか?

南端 実際に候補生期間が終わってアイドルネッサンスがスタートするときにスタッフさんから説明していただきました。候補生オーディション時の課題曲としてカバー曲をたくさん歌っていたのですが、そこで歌った「17才」がとっても良かったみたいで、アイドルネッサンスのカバーコンセプトのインスピレーションの根源になったと聞きました。

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――その『17才』はどんな気持ちで歌っていましたか?

南端 はじめは歌っていてもイメージがわかなくて、自分がその中心にいるような曲なのにそんな感じがなかったんです。でも、歌う回数を重ねていくと「17才ってキラキラしている時期なんだな」と理解できました。

――その理解は南端さんの17才に間に合いました?

南端 間に合いました(笑)。

2014年にリリースされた、アイドルネッサンス1stシングル『17才』

「やめてください」いつもカメラが回っていた

――『17才』のミュージックビデオをみんなで観て、そのリアクションがYouTubeにアップされました。

南端 映像の中にいる自分を観ることが初めてだったので、素の驚きと感動とうれしさがそのまま映っていたと思います。

――アイドルネッサンスは撮影の裏側や楽屋での様子などが毎日のようにYouTubeにアップされていたので、メンバーの近くにはいつもカメラがある状態だったと思います。

南端 そうでしたね。最初は撮影されていることに慣れなくて、「やめてください」と言ったこともあるんです。だけど、いつもカメラを回してくださっているし、メンバー同士で撮影することもあったので、どんどん慣れて気づいたらカメラがあるのは当然になっていました。

「オリジナル曲っていいな」

――両親の影響もあってカバー曲はすんなり受け入れられましたか?