8月22日土曜日昼前、筆者の携帯電話に届いたメッセージに胸がドキンとしてしまった。
〈○○教会の8月16日5部の礼拝参加者のコロナ検査のご案内〉
ソウル市内に住むプロテスタント信者である筆者は、コロナ禍以前には毎週日曜日に教会を訪れて礼拝を行っていた。
しかし今年2月、大邱(テグ)で大規模な集団感染が発生して以来、韓国の教会ではオンライン礼拝が広がった。6月中旬になって、やっと政府から教会での対面礼拝が許可され、8月からは教会内の小規模の集まりなども可能となった。
高齢の両親と一緒に暮らしている筆者も、7月まではオンラインで礼拝を行ってきたが、8月からはまた教会へ訪れて礼拝を行うようになった。
ところが8月16日、その教会の7つに区切られた時間帯のうち、筆者が礼拝した「5部」でコロナ感染者が発生したというのだ。正確には、8月19日にコロナ感染が確認された信徒が、16日の5部礼拝に出席していたという状況らしい。
韓国ではQRコード付きの信徒登録カードがあり、教会に入る時はそのQRコードを入口で機械に読み取らせる。感染者が出た場合、韓国の防疫当局は教会から礼拝参加者リストを提出してもらい、検査を求める携帯電話のメッセージを送信するのだ。
そのデータから、「5部」の礼拝に出席した筆者にもコロナ検査を受けなさいというメッセージが保健所から届いたわけだ。
〈このメールを受け取った方は“症状の有無を問わず”、今日の15-17時までの間に、○○保健所の検査所で直ちにコロナ検査を行ってください〉
保健所からのメールを何度も読み返しながら、コロナが目の前まで迫っているという恐怖を実感した。