「一生に一度は、映画館でジブリを。」というキャッチコピーとともに始まったスタジオジブリの4作品(『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ゲド戦記』)の“異例の再上映”。動員ランキングで新作映画を抑えて上位に入るなど、コロナの影響で薄れていた「映画館へ行く」習慣を呼び覚ますきっかけになった。
令和に再燃した「ジブリ人気」を受けて、文春オンラインでは「<アンケート>あなたが選ぶ『ジブリ映画』ベスト1は?」を実施。13日間で30~60代を中心に、750人以上の投票が集まった。今回は、惜しくもベスト5入りを逃した作品(6位~20位)を、読者のコメントとともに振り返っていく。(「あなたが選ぶジブリ映画 ベスト1は?」結果発表……3位「千と千尋」、2位「ナウシカ」、では1位は?も公開中!)
【20位 思い出のマーニー(2014年公開 監督:米林宏昌) 35点】
「“新しいジブリ作品”に出会えたなと感じる作品。ジブリ作品らしくない主人公の杏奈が新鮮で、マーニーの過去も衝撃的だった。ジブリ作品で初めて切なくて泣きました」(39・女性)
「孫が薦めてくれた作品。音楽とキャラクターが“美しい”」(69・男性)
「マーニーの正体がわかった時の感動が忘れられない」(52・男性)
「謎解きとファンタジーが織り交ざった、甘くて切ない少女の成長の物語として印象深い」(52・男性)
【19位 おもひでぽろぽろ(1991年公開 脚本・監督:高畑勲) 42点】
「民族音楽の使い方も素晴らしい。ちょっと恥ずかしくてイキイキした女子心の描写と、ハッピーエンドな展開が好き」(61・女性)
「子どもの頃に初めて観た時はよくわからなかったけど、大人になってから観たら、心のどこかでつかえていた思い出に突き刺さって涙が止まらなかった」(37・女性)
「舞台となっている山形の風景を綺麗に描いている」(50・男性)
「20代の頃に見返したときに好きになった作品です」(36・女性)
【17位タイ ホーホケキョ となりの山田くん(1999年公開 脚本・監督:高畑勲) 43点】
「いしいひさいちのシンプルな漫画を絵手紙のような色彩でアニメーション化したのがすごい」(43・男性)
「自分の身近な出来事を連想して親しめる」(69・女性)
「ジブリ映画としては珍しいギャグアニメ。他の作品とはまた違った“ジブリ”を観ることができる」(58・男性)