昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2020/09/04

小泉進次郎 ★0 父親の存在がなければ市議で終わっていた人

 進次郎さんは著作を持っているわけではないので、テレビで見るインタビューの断片や雑誌への寄稿の断片から信条や思考を判断するにとどまりますが、はっきりと申し上げて、国政に出てきてはいけないレベルの堕落というのも憚られる低次元の政治家だと思っています。

小泉進次郎氏 ©️文藝春秋

アメリカに無批判にシッポを振る価値観

 彼の唯一の強みはアメリカに留学して英語が多少なりとも話せることだと思いますが、彼がアメリカで何をしていたかというと、共和党寄りのシンクタンクである米国戦略国際問題研究所の研究員だったわけです。事実上、アメリカ共和党の先兵です(しかしその中でも出来は悪い)。そのせいもあってか、2015年に記者団に語った言葉には「地元横須賀も、今週末に新しい空母、ロナルド・レーガンが配備される。ますます私の地元横須賀は大きな位置を占める」など自身とアメリカを一体視した極端なアメリカ従属的価値観が垣間見えます。まさに幼稚な事大主義者と言えましょう。

 こうした発言から感じられるのは、戦後日本政治の懊悩を理解するような基礎的教養も持たないままにアメリカについていくことこそが最良なのだと思いこんでいるのではないか、というイメージです。進次郎さんは父・純一郎氏と同様かそれ以上にアメリカに無批判にシッポを振る価値観を受容しているだけのように見えるのです。

 環境大臣としての世界への発信も危なっかしく見えるばかりです。環境大臣のポストが“キャリアの踏み台”のような側面があるのは否めませんが、小泉さんは環境問題に無教養すぎで、そもそも人文科学系統全般の基礎教養が無さすぎて、その知性はおおむね中堅高校2年生程度です。先の「セクシー」発言もそうですが、短い文章さえまともに書くことすらできず、無意味なポエムの羅列で、物書きとしての私からすれば、精神的に懲罰したいレベル。国内外に対して彼の存在は恥さらしです。

小泉進次郎氏 ©文藝春秋

 彼は今回の総裁選には出ないでしょうし、次の内閣で閣僚ポストがどこになるのかによって存在感はどんどん薄れていくのではないでしょうか。どうせなら、横須賀の市議会議員からもう一度始めるべきです。というか、父親の存在がなかったら市議会議員レベルで終わっている政治家という見方が正しいような気がしてなりません。市議会議員が国会議員に比べてその地位が下位であると言っているわけではありませんが、こんな人間が「七光り」だけで国会議員になれる日本もいよいよ終わりです。