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2020/09/04

河野太郎 ★1.0 「結果的にやっていることがネトウヨと一緒」

「ネトウヨリトマス試験紙」にかけたときに、石破さんと正反対の結果になるのが河野さんでしょう。河野さんはいま、ネトウヨ界のヒーローともいえる存在になっています。そのため私は河野さんを評価していません。

河野太郎氏 ©文藝春秋

 ネトウヨ受けが良くなった象徴的な出来事が、昨年7月に徴用工訴訟問題について当時外務大臣だった河野さんが韓国大使に対して「極めて無礼だ」と強気に出たことでした。先方が、日本側がすでに拒否していた「日韓双方の企業が賠償相当額を支払う」という韓国側の案に再度言及したので河野さんの怒りが爆発したのです。

 河野さんは父親の洋平さんがハト派だったこともあり、逆に「自分はタカ派である」という振る舞いを意識しているのかもしれませんが、「韓国に対して強気に出るのならば、同じことをアメリカやロシアにも言ってみろよ」と正直思いました。トランプ大統領が真珠湾攻撃について言及したときには広島・長崎の話を出せばよいのに、何故トランプに対しては「無礼だ」と言わなかったのでしょうか。つい最近も、尖閣諸島の上空視察を検討していたものの、中国への刺激回避が理由で視察を見送っています。

 河野さん自身が自分をネトウヨだと自覚しているとは思いません。ただ客観的に見ていると彼が強く出られるのは韓国のみ。中国・ロシア・アメリカに対しては何も言えないという、結果としてネトウヨと同じことをしているのです。そればかりではなく、ツイッター等で自分の意見に反発するものや批判者をブロックしまくっています。このような行為は極めてネトウヨ的な視野狭窄です。到底国会議員のやることではありません。自分の行為を恥ずかしいと思わないのでしょうか?

 プーチン大統領が「南クリル(北方領土)は第二次大戦の結果、合法的にロシアに帰属した」と言った場合に即座に駐日ロシア大使を呼び出して「極めて無礼です」と言うのであれば僕も河野さんを全然支持しようと思います。でもそういった度胸がないから韓国にだけ強くでる。恥ずかしく卑小な政治家だと思います。