文春オンライン

ツイッター社長に聞いてみよう

中央線で居眠りする“サボり営業マン”がリクルートのトップ営業になって、MBA留学するまで

中央線で居眠りする“サボり営業マン”がリクルートのトップ営業になって、MBA留学するまで

ツイッター社長に30の質問 #15

note

 MBAでは「GMAT」と「TOEFL」という事前の試験がありました。そこで合格点を取り、論文を提出して、それで審査を通過して合格です。

 

 ただぼくはGMATの点数はよくなかったんです。留学先であるニューヨーク大学のレベルには達していなかった。「これだと合格しないかもしれないな」と思ったぼくはとりあえずニューヨークに行きました。普通は一次試験の点数が良くて受かった人たちが面接に呼ばれます。そこで初めて二次面接で審査員に会うという段取りです。でもぼくは、いきなり大学に押しかけたわけです。

 アポもなしにニューヨーク大学まで行って、審査員に会おうとした。でも担当者がいなかったので、仕方なく名刺を置いてきました。そのあと、ついでにUCLAなどいくつか大学を回りました。それで帰国しようとしたとき、ニューヨークに駐在していた幼なじみが「もう一度、ちゃんと会ったほうがいいんじゃない?」というので、今度は事前に電話をしてニューヨーク大学に行きました。やはり会うことはできなかったのですが、その代わり手紙を置いてきました。

ADVERTISEMENT

 そんなふうに一生懸命自己アピールをしていたからでしょうか。通常は封書で合格通知が来るものなのですが、その後の面接で会った試験官が、わざわざ合格を電話で知らせてくれました。時差がありますから、日本の早朝に「合格しました」という電話が突然かかってきたんです。冗談かと思いましたが、本当に合格の通知でした。

 

 ぼくは意志を固めると絶対にそれは曲げたくない性格です。成し遂げるまではあらゆる手を講じます。大学に押しかけるのは迷惑なのでマネしてはいけませんが、ときにはそれくらいなりふり構わずアピールすることも大切なのかもしれません。

(【続き】「会社で成功するためのヒントは?」ツイッター社長の“なぜかチームに恵まれる”仕事術 へ)

構成=竹村俊助 @tshun423
写真=杉山秀樹/文藝春秋

中央線で居眠りする“サボり営業マン”がリクルートのトップ営業になって、MBA留学するまで

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー