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思春期から言葉が激しかったが、反抗期だと思っていた

——家庭内暴力については?

「私が『仕事をしなさい』というプレッシャーに対しての反応だったんだと思います。外で暴力を振るったというような話は聞いていないし、そういうことはしない子だと思います。ただ言葉が激しい。コミュニケーション能力が低いので。小学校ぐらいまではいわゆるいい子で、友達とも仲良くやっていたし、思春期ぐらいから少し……。でも、いわゆる反抗期だと思っていました。自分が思っていることをうまく言えなかったり、繊細なところがあるので。

 ただ言葉づかいに関しては、(私が)『それは世間の人からしたら嫌(な言葉)だよ』ということを言っても、(息子はその話を聞かず、私が)論破されるわけですよ。話にならなくて、興奮してガーッと言われてしまいます。家庭内だけでなく、仕事先でもうまくいかないということは、そういうことなんでしょうね」

——晃史容疑者との会話は億劫になっていった?

「億劫というか怖い。くだらない雑談だったら問題ないけど、ちょっとそれらしい話になると、常識と外れた言動が多いと思っていた。そういう部分を指摘すると、まずいなと思っていました。仕事上での話とか、少しでも社会勉強になればと思って話したけど、癇に障るみたいで。心理学の勉強をしているお友達も心配してきてくれて、リビングで(私と)話しつつ聞こえるような感じで『息子さんがこっちに来てくれるといいんだけどね』と話していたけど、出てきませんでした」

大竹容疑者が少女を泊めていた葛飾区の自宅 ©文藝春秋

メンタルケアに関することは相談してきている

——逮捕からこの数日間、どんな気持ちで過ごしていますか?

「女の子のこと、ご家族のこととかを考えていました。でもどうすることもできない。息子にはきちんと事実を伝えて、どう謝罪するかと更生するか、常識的な言動ができていないことを自覚してほしい。繊細なので、周りの言動に傷つくことがあるということも(本人が)言っていて、それは事実なんだと思う。だけど、他の人があなたの言葉で不安になったり傷ついたりっていうのを少しでも理解できるようにしてほしい。そのためにどうしたらいいのか。今までも探してきたけれど。本人の意識、思考の癖を客観的に考えられるようなケアができればと。今までも探してきたけれど、今回このような事件になってしまったので……」

——どうしたら更生できると思いますか?

「私がお聞きしたいです。今までもメンタルケアに関することは相談してきているんです。だから逆に私が教えてもらいたい。今回の逮捕で、更生施設のようなところに入れるならと思ったけれど、警察の方には『未成年者ではないので』と言われてしまって。

 似たような苦しみをもっている人は世の中に大勢いるから、いわゆる『8050問題』とかで単に無職ということだけでなくて、その年代で無職ということはメンタル面で何かしらあるんです。端から見れば、甘やかしてると思われるかもしれないけど」

——小学生に対する興味は昔からあった?

「昔から男女問わずどんな子でもよくしてくれる。認識が甘すぎると怒られそうですが、小さい子を普通に可愛がって面倒をみる、ということだと思っています。ご家族がどう思うのか祈るような気持ちだけど、オンラインゲームで仲良くなって、近くのお友達にも東京の友達と会うからと話していたと聞いたから、そのノリの延長であったと信じたい……とはいえ、小学生の子だから、(息子には)頭働かせろと言いたいけど、単純に遊んでいて楽しい、それだけであってほしいと。でもそんなに甘いことじゃない。いくら遊びだったとはいえ、(家に)泊めるなんてあってはならないことです……」

 母親は60分以上にわたって話してくれたが、その目には涙を浮かべていた。

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