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徹夜組も…カラーサージカルマスクに台湾が熱狂 火付け役に聞く誕生秘話

“マスクガチャ”と“ピンクマスク騒動”で認知度アップ

2020/09/23

genre : ライフ

カラーバリエは 定番色だけで25種類ほど!

こちらはブランドを象徴するシリーズ「百搭素色−時尚系(Stylish Series)」のマスク。徴収令下で増産はできないが、カラーラインナップは今後も増やしていくという。

 現在の「CSD中衛」のサージカルマスクのカラーバリエは、比較的淡い色味、蛍光色に近い強い色味、迷彩柄、バイカラー、プリント柄など多彩。デザイン数は50以上、定番色だけでも25種類ほどあるという。

「城市系列(Urban Series)」の迷彩柄には男性ファン多数。ほかにチェック柄がある。
「玩色系列(Mix’n Match)」は、黒ベースのバイカラー。今後の色展開に期待が集まる。

 手に取ったときには“ちょっと派手かも”と思うカラーも、着けてみると、鏡に映る顔が驚くほど華やかに見えるのを実感。

 例えていうなら、アニメのようなメガネをかけてみたら、びっくりするほどおしゃれに見える。あるいは、いくらなんでも大きすぎるでしょ……というピアスをつけてみたら、ものすごくしっくりきた、という感覚。

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 色がビビットなタイプは、洋服をモードに寄せれば寄せるほど、そのクールさが引き立つ。これを知ったら、収集欲がわきあがるのは当然というもの。ファッションへのこだわりが比較的少ない台湾でも熱狂的人気となるのも納得だ。

「台湾では、一般的なサージカルマスクは十分に行き渡っていて、防疫しながら気分に応じたカラーを楽しむ段階にきています。

 当社商品でいうと、コロナ前はあまり人気がなかった6色パックの要望がここへきて多くなっているのは、ファッションに合わせて楽しみたいというニーズの表れといえるでしょう。

 ただ、徴収令下の生産量には限界があり、好きな色を好きなだけ手に入れて楽しんでいただけるようになるのは、もう少し先のことになりそうです。

 カラーマスクが口紅などのコスメに代わるアイテムになるとまでは考えていませんが、近い将来、装いの一部となっていくだろうとは感じています」

 聞けば聞くほど興味がわき、購入意欲が高まるカラーのサージカルマスク。続く後編で、その製作の裏側、今後の展開に迫る。

堀 由美子 (ほり ゆみこ)

ライター。慶応義塾大学文学部を卒業後、広告制作会社にて、大手メーカーの企業コピー、商品パッケージ原案等を担当。ライターとして独立後は、女性誌にて、ファッション、恋愛、占い、エンタメ等、オールジャンルの特集に携わる。2011年より台湾在住。現在、CREA WEBにて、台湾発の占い連載・悟明老師の「神鳥さん占い」「世界の空気」をお届け中。

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