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「リアルな現代社会を描くアニメはもっと増えてもいいと思う」 内山昂輝が語るアニメ「池袋ウエストゲートパーク」

TVアニメ「池袋ウエストゲートパーク」インタビュー#2――タカシ役・内山昂輝さん

note

コロナ下の収録の難しさ

――先ほどマコトとタカシは一緒に収録できていると仰ってましたが、熊谷さんとはそういったお話はされますか。

 収録の前後で多少話すことはありますが、時間内に録らないと次の時間帯のグループのキャスト陣も控えていらっしゃるんで、あまりだらだらと会話をする暇がないんですよね。本当に難しい時代だと思います。

――今まではコンビ的なキャラだったら、パターンを試す余地があったということでしょうか。

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 以前は、例えばテストで1回演じたあとに待ち時間があったんです。その間に自分の中でテストでの演技を反芻してみたり、場合によっては他のキャストと話しあったりというのもあったのですが、今の収録スタイルだとテストのあと、そんなに時間を置かずに即本番という流れなのであれこれする暇が少ないです。なので、今はパッと正解を出す能力が重要だと考えています。

 

――台本、もしくは原作を読まれて印象に残ったエピソードがありましたら教えてください。

 動画投稿者のエピソード(『西一番街ブラックバイト』収録の「ユーチューバー@芸術劇場」)が印象に残っています。

 石田(衣良)さんは、新しい物好きな方なんですか?

――常に新しくて面白いことを探してます。

 なるほど、ビビッドに反応されているんですね。そういう時事ネタの取り入れ方が面白かったです。

――ご自身とタカシ、似ている部分はあったりしますか。

 あまり似ていると感じる部分はないですね。僕は人を率いることもしないし、カリスマ性もないので。