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「リアルな現代社会を描くアニメはもっと増えてもいいと思う」 内山昂輝が語るアニメ「池袋ウエストゲートパーク」

TVアニメ「池袋ウエストゲートパーク」インタビュー#2――タカシ役・内山昂輝さん

note

今の「池袋ウエストゲートパーク」を楽しんでほしい

――もし内山さんが「池袋ウエストゲートパーク」の世界の池袋にいるとしたら何をしていると思いますか。

 あの世界で、色んな集団の抗争もありつつですよね……。そうすると、池袋にはいたくないですよね(笑)。僕は実家が埼玉県で、大学も近かったので池袋にはシンパシーを感じています。池袋には幅広い年齢層の人が来るし、多種多様なお店や施設があって、外国人の方も多い。本当に様々なものがミックスしていて、独特な街だと思います。

――アニメでも池袋で起こるハードでリアルな社会問題が描かれます。

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 そうですね。こういったアニメはもっと増えてもいい気がします。ひとつのジャンルがヒットすると、似たような企画が増えるのはしょうがない事なのですが、色々なジャンル、内容の作品があるという多様性が業界にとって重要だと思います。ただ、そういう風にリアルな現代社会を描こうとする作品が難しいのは企画を立ててから実際に放送・配信されるまでのタイムラグですよね。その点、「池袋ウエストゲートパーク」は先ほどの動画投稿者の話のように、事物を取り入れるスピードが他より早くて、それが功を奏しているのではないでしょうか。

 

――最後にファンに向けてメッセージをお願いします。

「池袋ウエストゲートパーク」は時代とともに色々なものを取り入れながら、たくさんの魅力的なエピソードを描いてきた作品だと思います。そういう意味では、アニメ版も、今この時代にどんなものを描けるかということをスタッフの方々が一生懸命に工夫してつくった作品になっています。時代設定も現代から始まり、“今の「池袋ウエストゲートパーク」”を意識して作られていますので、その時代性を楽しんでもらえたら嬉しいですし、僕もそんな想いで日々お仕事をしています。

撮影/志水隆

TVアニメ「池袋ウエストゲートパーク」(10月6日放送開始)

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文藝春秋電子書籍編集部 ,IWGP製作委員会

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2020年10月2日 発売

「リアルな現代社会を描くアニメはもっと増えてもいいと思う」 内山昂輝が語るアニメ「池袋ウエストゲートパーク」

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