鏡を見て驚愕「右目が寄り目になっている!」
帰宅した時点でドッと疲れていましたが、足は動いたので出かけることにしました。青山で仕事の打ち合わせがあったからです。
自宅近くの駅から電車に乗るまでは問題なかったのですが、地下鉄に乗り換えた途端、人がいっぱいいて、混乱して何も見えなくなり、途方に暮れました。
私は目の見えない人のように、柱に触りながらよたよたと歩きました。打ち合わせをなんとか終え、ひとりで鰯定食も食べましたが、やっぱり遠くのほうはぼやけてよく見えません。
午後に気功の先生のところに行って「目が変なんです」と訴えましたが、「なんだろうねえ、私には普通に見えるけどね」と言われました。
ところが夕方、家に帰って、洗面所の鏡を見て驚きました。右目が寄り目になっている! 黒目が見えなくなるほどのひどい寄り目です。とても悲しくなりました。
ちょうど小学校5年生の上の息子が学校から帰ってきたので、一緒に近所の眼科に行きました。途中、薬局で眼帯を買ったのは、寄り目の自分を見られるのがイヤだったからです。
眼科で「ただちに大学病院に行ってください!」と叱られる
眼科の先生は、最初「どうして眼帯をしてるの?」と言いました。「先生、こんなことになってしまったんです」と私が眼帯を外した途端、先生はどこかに電話をかけて「フレッシュな患者さんがいるんです」と言いました。
「そうか、私はフレッシュなのか」と、くすぐったい気持ちになりましたが、先生の顔は真剣でした。
「すぐに大学病院に行ってください。予約をしておきますから」
事態の深刻さがわかっていない私が「ご飯を食べてからでもいいですか?」と聞くと、「ただちに行ってください!」と叱られました。先生も呆れたでしょう。
大学病院に着いた時、外来の受付時間は過ぎていましたが、眼科の先生があらかじめ電話を入れてくださったお蔭で、すぐに対応してもらえました。
若い先生に渡されたA4サイズの紙には「後頭部が痛いですか?」など、いくつかの質問が書かれていました。他の質問は覚えていませんが、後頭部は確かに痛かった。