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立ち直るために必要なこと

 藤井氏は最後に、山口の回復のため、次のように助言する。

「まず山口さんには『勇気をもって、自分の身体のことをすべて公表してみませんか?』と伝えたい。言いにくいこともあると思います。それでも、今までの診断名や精神状態を含めた経緯、現在の生活状況など全てを世間に公表することは、自分自身の状況を受け入れることにも繋がります。

 今回の事故で、山口さん自身も一度治療を受けたくらいではお酒を止められないことが分かった。治療は長期スパンになります。先述の通り、有名人は自助団体に参加しにくいですが、公表することで有名人だからこそ周りでサポートしてくれる人が出てくる可能性がある。例えば、コンビニでお酒を買おうとしたら店員さんが注意してくれるかもしれない。ご本人からすれば監視されているような気分でしょうが、本人を救う大事な声がけになる。

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 長く、そして次から次へと支援者が現れてくるという環境は、酒ではなく『人』で心を癒すパターンに転換することにつながる可能性があり、これは依存症の治療の一つのゴールに近づくということでもあります。これまでTOKIOのメンバーとして活躍されてきた方ですから、応援してくれる人もたくさんいるはずです」

 TOKIOのリーダー、城島茂(49)は、山口の逮捕後、「人として終わって欲しくない。今回のことを改めて受け止めて、1歩ずつ確実に未来に向かって進んでほしい」とコメントしている。この思いは届くのだろうか。

TOKIOのリーダー、城島茂 ©文藝春秋

 10月3日(土)21時から放送の「文春オンラインTV」に藤井氏が出演し、本件について詳しく解説する。