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ギリシャ神話の主神・ゼウスは美少年や若い女性好き

 ギリシャ神話の主神・ゼウスは「全知全能の神」として知られる。このゼウスは、ヘラやテミスといった妻がいながら、気に入った美少年や若い女性をことごとく連れ去るのだ。なんと、プレアデス星団はゼウスの浮気相手たちの集まりといわれているそう。

ギリシャ神話『おうし座の物語』をご紹介

 その中でも特に印象に残っているのが、みずがめ座のエピソード。ゼウスが大鷲の姿に変身し、美少年と評判であったガニュメデスを連れ去ってしまうというもの。その後、お酌係と愛人としてゼウスに仕えたのだ。そばに置きたいと思うほどのガニュメデスとはどんな人物なのか、そしてゼウスのガニュメデスに対する愛情はどれくらい深かったのか、是非ご自身で確認してほしい。

 予備知識がほとんどない私であったが、藤村シシン先生が専門用語ばかりではなくかみ砕いて分かりやすく解説していたこともあり、置いて行かれることなく最後まで楽しむことができた。むしろ、ゼウスのエピソードをもっと知りたくなったくらいである。

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星座にまつわるギリシャ神話を紐解きます

 ナレーションを担当されている有名声優・森川智之さんのささやき声も、プラネタリウムの雰囲気とマッチしていた。出演者3名も絶賛の心地の良い語りは、作品への興味関心も上がっていくこと間違いなし。是非実際に体験していただきたい。

R18だけど知的なエロス

 また、R18要素についてだが、下品なエロさはないので安心してほしい。説明の必要に応じて性的要素を含むワードや写真が出てくる程度なので、変な印象を持つことなく作品を楽しめる。大人の知的なエロスと言った感じだろうか。

上映前に流れるマナー告知の映像も、シャレがきいている

 印象に残ったのは、ギリシャの「恋愛・結婚観」と「性行為事情」である。

古代ギリシャの恋愛文化とは?

 古代ギリシャでは男尊女卑が激しかったこともあり、同性愛のほうが一般的だったそうだ。すると、気になるのが性行為事情。同性同士のセックスの方法というと様々なイメージがあるかと思うが、当時では素股で愛し合っていたそうだ。そして、局部が小さいほうが男らしいとされ、太ももにセックスアピールを感じていたらしい。そう聞くと確かに、画像で出るギリシャ彫刻の太ももが、たくましくセクシーに見えてくる。この話を聞いたYOUさんと小峠さんの率直な感想もとても面白かったので、是非会場でチェックしてほしい。