学歴やIQが同水準のエリートでも、リーダーシップあふれる「一流」の人材と、万年平社員の「二流」の人材にわかれる。その差に、「教育」という観点から切り込んだ本が話題だ。著者は投資家・コンサルタントとして活躍し、『最強の働き方』(東洋経済新報社)などのヒット作でも知られる息子と、その母親。教育プロパーではない書き手、しかも母子による共著という、異色の企画だ。

「共著の提案は息子のムーギーさんからでした。ムーギーさんにはグローバル・エリート人脈から集めた親の教育に関するデータがあり、母親のパンプキンさんには、ご自分と母親仲間の実体験にもとづく豊富な実例があったんです。そうしたおふたりの知識を1冊の本に詰め込んだら、これまでにない教育の本ができると感じたんですね」(担当編集者の三浦岳さん)

 編集する際に読者層として意識したのは、男親の存在だという。

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「書店の子育て本コーナーには母親目線のものが多く、ビジネスマンでも手に取れる本が少ないんです。しかし、私自身も子供がいるのですが、よい子育ての本があったら読みたい気持ちはあります。こうした潜在的な読者に届けることを意識して編集しました」(同前)

“ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子”との惹句が奏功し、まず男親を中心にヒット。現在では幅広い読者に読まれているとか。

一流の育て方―――ビジネスでも勉強でもズバ抜けて活躍できる子を育てる

ミセス・パンプキン(著)

ダイヤモンド社
2016年2月19日 発売

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2016年2月発売。初版8000部。現在10刷16万8000部