1ページ目から読む
4/4ページ目
ファンの関心は「兵役中の応援に移っている」
いま現在もBTSをめぐる議論は進行中だ。10月13日には、韓国兵務庁の牟鍾和(モ・ジョンファ)庁長が、功績が著しい大衆芸能のアーティストについて、兵役延期が可能な年齢の上限を最大満30歳とすることを検討していると明らかにした。現在の兵役法では、兵役延期できるのは、大学・大学院生、司法修習生、スポーツ分野で功績のある者のみ。大衆芸能のアーティストたちは含まれていなかったのだ。
大衆文化評論家で東亜放送芸術大学教授のキム・ホンシク氏は、次のように分析する。
「確かに韓国政界でのBTSをめぐる論議は、兵役免除ではなく、あくまで30歳まで入隊を延期する問題が中心となりました。しかし、BTSファンである『ARMY』たちは、兵役免除はもちろん、延期についてもあまり関心がない。彼らの関心はすでに、BTSメンバーが軍隊に行った時、そのメンバーをどのように記憶し、どうやって応援するかに移っている。それがファンたちの世界観であり、アイデンティティです」
これまで大学に入学して兵役を延期するアーティストもいたが、現在の韓国芸能界では、軍務を他の若者同様に果たすことがトレンドとなっていて、数多くの韓流スターやアイドルたちが誠実に兵役の義務を果たしている。
BTSのメンバーも原則に沿って兵役義務を果たし、元気に復帰することで、より多くの若者に希望を与えることができるのではないだろうか。