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アジアから高い評価を受けていることが明らかになった日本。では、日本はそんなアジアをどうみているのだろうか。そして、その「日本のアジア観」は、国際社会と比べてどのような特徴があるのだろうか。
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国際水準とズレてる? 「日本のアジア観」
最後に、日本のアジアイメージを確認することにしましょう。
対外認識をめぐる日本の特徴を示すため、6-12で日本のデータとアジア全体のデータを対比させています。第2波調査と第3波調査では、中国に対する評価が変わっていますが、それ以外では似た傾向にあります。
日本は、アジアの他の地域に比べて韓国と北朝鮮を低く評価しがちです。それに対して東南アジア諸国には、総じて高い評価をしています。オーストラリア、インド、アメリカについては他の地域より高く、ロシアについては低くなっています。こうした特徴は、第2波調査、第3波調査ともに共通しています。ロシアと北朝鮮の評価が低いのは、日本で冷戦体制メンタリティーが比較的強く残っているからでしょう。
冷戦体制メンタリティーが残っているのは、アジアの変化に日本人の認識が対応しきれていないからではないか。アジアイメージがアップデートされていないからではないか。筆者がそう感じるのには理由があります。