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 SNSで知り合ったというその女性とは、’17年の8月頭から、逮捕直前の10月中旬まで付き合っていたと聞いている。

 そこで私は、なぜ殺さない女性がいたのかを尋ねた。

殺人鬼が”殺さなかった女性3人”の正体

「おカネになりそうだったからですね。その女性のオゴリでご飯を食べたり、ホテルに行ったりしてましたから。部屋に入れて殺してないのは、彼女を含めて3人います。1人目は2カ月付き合ったその女性。2人目は部屋に10日間泊めて、飯をオゴってもらったり、生活費を出してもらったりした女性。3人目は口説いたけど、私に魅力がなくて、口説く力が足りなくて、そのまま帰ってもらった女性です」

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 3人目については、白石がレイプをして殺してしまうこともあり得たのではないかと思ったが、そのときはすんなり帰してしまったのだという。

白石隆浩被告 ©️時事通信

 ただ、1人ではなく3人の“生還”した女性がいたというのは、初めて聞くことだった。そのことについて、さらに詳しく聞いたのは、9月9日の11回目の面会のときだ。以下、その日の対話に話題を移す。

「10日家に泊めた人は、関西からやって来た22歳くらいのキャバ嬢でしたね」

「時期はいつ?」

「9月上旬から中旬くらいです。ツイッターで知り合って、わざわざ来たんですよ。自殺志願者でした。なんか彼氏が逮捕されたみたいで、(精神的に)不安定になって、ツイッターに『死にたい』と投稿してたのを僕が拾ったんです。どっちかがフォローして、繋がりましたね」

 白石は前回(10回目)の面会のときに、相手探しにツイッターを利用した理由について、「スカウト時代にツイッターを使って(スカウトを)やってて、その結果がよかったんです」と説明していた。

「その日、僕のアパートに泊まったんですけど、相手は水商売だから、これはカネになると思って、必死に口説いたんです。で、なんとかなったんで…」

 ただし、彼女と肉体関係はなかったと語る。

「僕もスカウト時代に、ヤレる、ヤレないはわかってたんで、カラダは求めなかったですね。継続的にカネを引っ張れると思ったから殺さなかったんです」

 白石曰く、彼女は「普通にすごして、普通に帰った」のだそうだ。私は質問する。