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「カネを引っ張れるっていうのは、具体的にはどういうふうに?」

「食費とかですね。私にとっては派手な生活をしたんです。サイゼリヤとかピザのデリバリー、カツ丼とか、全部出してくれましたから。それで、彼女は親に無断で出てきてたから、『お母さんが心配してるから帰る』って言って、帰ったんです」

 この女性がいた期間、すでに部屋には何人かの遺体があったはずだ。そのことに触れると、白石は予期せぬ言葉を口にした。

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「女の子がいる最中にも、4人目を殺してる」

「すでに遺体が3つあって、信じられないかもしれないですけど、その女の子がいる最中にも、4人目を殺してるんです。『友達呼ぶから、ちょっと出てて、ごめんねー』って、その子が出てる間にパッパと済ませて…」

法廷での白石被告 ©時事通信社

 白石が言うには、その間に殺害も解体も済ませたのだと…。私は唖然としながらも、なんとか質問する。

「そんな短時間にできるもんなの?」

「いや、その子は7時間くらい出てましたから。だんだん慣れたというか、最後
のほうになると、2時間くらいでできるようになってましたね」

 さらに白石は想像もしなかったことを口にする。

クーラーボックスの"中身"を覗いてしまった女性

「その子はやっぱり部屋のケース(クーラーボックス)に興味を持ってました。だから正直に説明したんです。『自殺を手伝ってるんだよ』って。殺してバラしてることを言ったんです。向こうは『えっ!』って感じでしたね。『大丈夫なの? 警察来ないの?』って聞かれましたけど、『大丈夫だよ』で終わり。ただ、内心は不安だったみたいですね。(逮捕後に)調書を見ると、1人目と2人目は部屋をあさってたみたいですから」

「クーラーボックスのなかを見たってこと?」

「そうみたいですね。それで不安になって、出ていったのかもしれないですね」

事件現場となった白石隆浩被告の自宅 ©️文藝春秋

 続けて白石は、3人目の女性の話を始めた。

「3人目は9月中旬です。2人目の子が実家に帰った直後です。彼女は女子高生でした。親が金持ちらしくて、たしかにそういう雰囲気があって、顔も人形のように整ってましたね」

 そんな彼女とも、やはりツイッターで知り合ったという。

「夜にうちに来て、頑張って口説いたんですけどダメで、翌日帰っちゃいました」

「どうしてダメだったんだろう?」

「まあ、単純に僕の魅力が足りなかったんですよ」

「その子には、クーラーボックスのことは聞かれなかった?」