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秋は寂しい季節 近藤一樹“26アウトのノーヒット・ノーラン”に思いを馳せる

文春野球コラム ペナントレース2020

2020/11/04
note

チームが高みに向かって歩み続ける為に

 プロ野球の世界に限らず永続した変革を求められるのは世の常で。やはり毎年訪れる任意引退、自由契約、戦力外通告。チームが常に高みに向かって歩み続ける為には当然付いて回る事だろう。奇しくも時を同じくして我々大阪市民も変革の決断を迫られた。結果的には大阪都構想反対(大阪市存続)という道を我々大阪市民が決断した形となったのだが、それはそれで「変わらない」で済むはずがない。都構想とは形が違えど未来に向かって永続した変革が求められる事に変わりはないだろう。

 11月2日現在、オリックス球団からはまだアナウンスは無い。が、これから数人、岩隈や近藤のような過渡期に身を置く選手がオリックスにも現れるのは明白である。チームが高みに向かって歩み続ける為、ある程度の覚悟を持ってその時を待とうと思う。華々しく咲いて一瞬で散っていくもの、地べたを這うように歩み続けるもの、花は咲かぬが大地にしっかりと根を伸ばすもの。どんな形であれ彼らの生き様は我々の記憶にしっかりと焼きついているのだから。それにしても、秋は何となく寂しげになりやすい。来年の今頃は、そんな感傷をかき消すような感動的なフィナーレを迎えている事だとは思っているのだが。

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