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2020/11/08

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, 芸能, 読書, ライフスタイル, テレビ・ラジオ

シナリオブック第4話で「いや、怖い怖い怖い怖い!!!」と慄いた慶太

 本来の第4話には慶太が登場するという放送版との大きな違いがあるが、玲子が彼に抱いていた想いに気づくのは変わらない。だが、それだけでは済まず勢い余って結婚を迫ってしまうのにはハッとした。全8話の脚本を完全収録したシナリオブックを読み、3度目となるクスリ、キュン、ハッとしてグッが到来した。

「結婚しようと思います。猿渡さんと」と宣言し、「よろしくお願いいたします」と三つ指をついて頭を下げる玲子。彼女と恋人同士になろうと決意したものの結婚までは考えてはおらず「いや、怖い怖い怖い怖い!!!」と壮絶に尻込みする慶太。

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 “真の恋の道は、茨の道である”なんてシェイクスピアが語っているように恋愛は実を結んでからも紆余曲折があるわけで、本来の第4話以降もいろいろと込み入ってくるのである。

 慶太をもっと知りたいと、単身で彼の実家に乗り込んで花嫁修業を開始する玲子。そんな彼女から“お母さま”と呼ばれ、息子を渡してなるものかと鼻息を荒くする菜々子。幼馴染みや妹のようにしか見ていなかった玲子を、ひとりの女性として意識する早乙女。玲子と慶太が結婚するらしいと耳にしてモヤッとしだす、玲子に想いを寄せるモンキーパス営業部の板垣純(北村匠海)と慶太の元カノ・聖徳まりあ(星蘭ひとみ)。彼らが織りなす、慶太と玲子の結婚をめぐる騒動にまたまたクスリとさせられてキュンとしてしまうのだ。

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 また、嬉しい驚きといえるのが放送版ではサブキャラ的位置にいたモンキーパス経理部の面々にも活躍の場が用意されている点。ファーストサマーウイカが演じた鴨志田芽衣子がモンキーパスと猿渡家を揺るがすおカネの問題に関わっていたことが判明し、自らそれを正そうと立ち上がるシーンにはグッとさせられた。