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そば屋が作る「江戸焼き」って何だ? 「しっとり、アツアツ、とろとろ」食感の正体とは

2020/11/10
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鴨肉がジューシーで、そばの生地もしっとりとしてアツアツ

 さっそく「江戸焼き」(1200円)を食べてみる。ほんのりと塩味の利いた鴨肉がジューシーで、そばの生地もしっとりとしてアツアツでとろけている。そば粉でもこの状態が作れるのかと驚いた。つけ汁に少しつけて食べるとまた、マイルドな醤油の返しの味とマッチして絶品である。

「江戸焼き」はしっとりとした出来上がり
出汁と返しからつくったつけ汁との相性は抜群

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 昼前だが、酒を飲まないわけにはいかなくなった。「焼酎の蕎麦湯割り」(580円)の熱いのを注文した。これは焼酎を蕎麦湯であらかじめ割って熟成したもので、冷たいのも注文できる。マッコリのような酸味がある独特の味で人気である。自家製豆腐、ナスの鉄砲漬け、しし唐の天ぷらのお通しをいただき、「江戸焼き」の味を堪能していると、第9回からあげグランプリで金賞を受賞した「丸丸素揚げ」(390円)も登場した。しっとりとした焼き具合がすばらしい。洋風のスパイス調味料は一切使わず、返しなどにじっくりと漬けて下ごしらえしているようだ。

これは飲まないわけにはいかない。亀仕込みの蕎麦湯割りをいただく
お通しは自家製豆腐、ナスの鉄砲漬け、しし唐の天ぷら
お取り寄せでも大人気の第9回唐揚げグランプリで金賞を受賞した「丸丸素揚げ」(390円)