今年の国産そばの生産は昨年並み。そろそろ市中には新そばが出回ってきており、新そばの幟をそば屋でよく目にするようになった。一方、通常は春から夏にかけて順調に消費されるはずだった2019年産の国産の玄そばが、コロナ禍でダブついているという。玄そばの在庫をかかえる製粉会社や製麺所は、その対策に苦心しているという。
そんな中、亀戸にある「亀戸・養生料理 高の」で、この問題を解決するようなユニークなメニューを開発したという話が飛び込んできた。早速、11月最初の日曜日に訪問することにした。実に2年ぶりである。
亀戸二丁目団地「高の」店主の笑顔
午前10時半、亀戸駅北口に降り立つ。バス乗り場を通り抜け、北西の方向に数分歩くと亀戸二丁目団地が現れる。「高の」はその一階、中庭の左奥でひっそりと営業している。入店すると、店主の高野定義さんと奥さんのオスギさんがいつもの笑顔で迎えてくれた。