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「歯磨き粉みたいな味がする…」アンチの多い“チョコミント”が流行した4つの理由とは?

『何が食べたいの、日本人? 平成・令和食ブーム総ざらい』より #1

2020/11/16

チョコミントが流行した4つの理由

 チョコミントブームが始まったのは、2016年頃から。コンビニやスーパー、アイスクリームその他のスイーツチェーン店で売られる、チョコミント・スイーツのバリエーションがふえ始めたのである。それが2017年8月にバラエティ番組『マツコの知らない世界』(TBS系)で取り上げられて人気が加速し、全国的に体温を超える猛暑が続いたその年の夏、大ブームとなった。

 それにしてもなぜ、そんなにチョコミント・スイーツがこの時期、人気となったのだろうか。思いつく限り、四つの理由を挙げてみよう。

©iStock.com

 一つはラインナップが豊富になり、店頭で目立つようになったこと。二つ目は、印象的な緑と茶の色である。コントラストが強い色の組み合わせは、鮮やかで美しく、インスタ映えもする。三つ目は2010年代後、唐辛子が効いたタイ料理、中国の山椒ともいうべき花椒を効かせた麻婆豆腐などの本格四川料理、強炭酸ドリンクといった、刺激的な味わいの食べものがブームになったこと。

 そして、四つ目が、もしかすると三つ目の理由と関係があるかもしれないが、私たちの暮らしがストレスフルになっていることだ。強烈な暑さにゲリラ豪雨、台風や地震などもある。また、社会も不安定で仕事に困る人たちもたくさんいる。わけのわからない犯罪も次々に起こる。グローバル社会で海外の動向からもすぐさま影響を受ける時代になって、常に情報に気を配らなければならなくなっている。

スイーツが時代を反映する

 でも、そういう厳しい時代に、あえて刺激を求める流行が起こるのは、私たちが厳しさに抗して生き抜こう、という意志を持つようになった兆しかもしれない。癒し系がブームで、まったりゆっくり暮らしたい、という流行にどっぷり浸かっていた2000年代初めと比べると隔世の感がある。私たちは生き抜くことができる。そんな頼もしさまで感じさせるチョコミントブームなのである。

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