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「中国に夜逃げされました」新大久保の不動産オーナーが語る“ヤバすぎる”入居人事件簿

2020/11/24
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トラブルまみれのワンルームの収支は…?

 そんなトラブルまみれの悲惨なワンルームですが、収支はそう悪くありません。購入してから8年間で600万円以上の家賃を稼ぎ出しており、本体価格も770万円から1600万円に値上がりしているため、これ一軒で1500万円近いプラスになっています。とはいえ値上がり分は売却時にガッポリ課税されますし、家賃が入っていると言っても管理費やリフォーム代もかかっているので、実際はそこまで大勝ちしているという感じでもありません。ぶっちゃけ、今の半値で買っていてもこれくらいの儲けなので、今からワンルーム投資をするのはおすすめしづらいです(例外はお金持ちが節税目的で買う場合でしょうか)。

50万円超のリフォームで穴がきれいに補修された ©あらいちゅー

 馬主として、馬のエサ代を稼ぐためには好立地で高利回りの物件を買わないといけないので、最近は戸建てを中心に探しています。ところが投資用の戸建てもかなり値上がりしていて、お買い得なものは市場から枯渇してきました。私もがんばって探しているのですが、買っているのはツタだらけの家や壁が崩壊しているような家です。

©あらいちゅー
近年購入した投資用物件の一例 ©あらいちゅー

 一見すると「こんなところに借り手がつくの?」と思われるかもしれませんが、原状回復、必要に応じたリノベーションを行うことで賃貸はついており、10%~16%で回っています。不動産投資に興味のある方、高利回りの投資をしたい方は、よければ一緒に家を探しに行きましょう。ただし、暗くて細くてゴールの見えない道です。あと、リフォーム代はたっぷり用意しておいてくださいね…。

「中国に夜逃げされました」新大久保の不動産オーナーが語る“ヤバすぎる”入居人事件簿

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