営業推進部・長谷川真也さんに疑問をぶつけてみた
訪問後、ふつふつと疑問がわいてきた。そこで、運営会社である株式会社小田急レストランシステムの営業推進部・長谷川真也さんにいくつか質問してみた。
――従来からある「そば処 つづらお」と「つけ蕎麦 ツヅラオ」はどう区別しているのでしょうか?
長谷川:「そば処 つづらお」は、いわゆる街のおそば屋さんの雰囲気を残しつつ、気軽に伝統の味を楽しんでいただきたいお店です。一方、「つけ蕎麦 ツヅラオ」は、文字通りカタカナになって、つけ蕎麦を専門とする斬新な味を追求したお店です。メニュー開発にも相当苦労しました。コロナ禍という状況でもあり、本当に手探りの状況でオープンしました。
――小田急アコルデ 代々木上原1 階には「名代箱根そば」があります。こちらとはどのようにすみ分ける予定ですか?
長谷川:小田急アコルデ1階はどちらかというとファスト系のお店が多いのです。朝昼晩となるべく急いで移動される方は1階の「名代箱根そば」をご利用いただければと思います。そして、昼・晩はファミリー層や女性のお客さま、ご夫婦様やカップルの方、また近隣にお住いのオフィスワーカーの方などが気軽にゆっくりご利用していただきたいと考えております。お店のレイアウトも、少人数で、密にならないようにご利用しやすいように配置しております。
――「つけ蕎麦 ツヅラオ」はどのジャンルにも属さないようなメニュー構成だと思います。商品開発には相当ご苦労されたと思いますが、一番、お客様にアピールしたいことはなんでしょうか?
長谷川:それぞれのつけ汁や盛り付けの華やかさ等開発には相当苦労しました。つけ汁ごとに全く違った味わいをお楽しみいただけますので、是非ご来店ください。
――「つけ蕎麦」の多くが、鶏白湯スープがベースになっています。従来のそば屋にはないコンセプトだと思います。ある意味冒険だと思いますが、これには何か意図がありますか?
長谷川:色々試作する中で、そばつゆとの相性も良く、その他のつけ汁と合わせても主張しすぎず、麺とのからみも良かったので鶏白湯スープに決めました。
――お客様にメッセージなどがあればお願いします。
長谷川:このコロナ禍の状況においては、お客様には安全を十分に確保していただき、「つけ蕎麦 ツヅラオ」をご利用いただければと思います。
「つけ蕎麦 ツヅラオ」は「名代箱根そば」とも「そば処 つづらお」とも全く違うコンセプトで誕生したことがよくわかった。そのメニュー構成も斬新で、鶏白湯スープを使うなど、従来のそばの世界を超えた新しいジャンルの食を創造していると思う。
「つけ蕎麦 ツヅラオ」は確かに虎ノ門にあった「港屋」や麹町の「そばうさ」などの「ごわっとしたそばとユニークなつけ汁」という系統のお店であることは間違いない。
しかし、「港屋」はファウンダーとしてのリスペクトが人気の源だった。「そばうさ」はそば好きには堪らないマニア感があった。そして、「つけ蕎麦 ツヅラオ」はさらに進化させ、より一般の人にも受け入れられるように創意工夫した味を演出しているところが良いと思う。
しかし、困ってしまった。人気の「鶏つけ蕎麦」も食べてみないとならないし、「バジルつけ蕎麦」も食べないと「そばうさ」との違いが判らない。折をみて代々木上原に複数回、再訪必至である。
写真=坂崎仁紀
INFORMATION
つけ蕎麦 ツヅラオ
住所:東京都渋谷区西原3-8-5 小田急アコルデ代々木上原2F
営業時間:
平日 11:00~15:00(LO14:30)
/17:00~22:00(LO21:15)
土 11:00~22:00(LO21:15)
日・祝 11:00~21:00(LO20:15)
※蕎麦なくなり次第終了
定休日 小田急アコルデ代々木上原休館日
03-6416-8205
https://www.odakyu-restaurant.jp/shop/tukesobatsudurao/yoyogiuehara.html#shopinfo