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「ブスいじりの是非より、結局はお笑いが好きかどうか」女芸人Aマッソ・加納が抱く「野望」

「ブスいじりの是非より、結局はお笑いが好きかどうか」女芸人Aマッソ・加納が抱く「野望」

2020/11/28

genre : エンタメ, 芸能

note

加納 テレビの影響ってでかいじゃないですか。そんなんがうっすら社会を楽にしたらいいなとは思う。別に常にそれを意識しているわけじゃないけど。

 むちゃくちゃでかい夢で言うと、Twitterに勝ちたいですよね。Twitterってその分野めっちゃ助けてるじゃないですか。本音を言えない人に吐き出させるみたいな。だからTwitterを超えれたらいいですよね。

 

The W決勝に進出してみて気づいたこと

――ファンからの「ずっと俺たちのAマッソでいてほしい」的な願望が息苦しく感じることはないですか? たとえば少し丸くなったら「変わったな」とか言ってくる感じ。

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加納 あんまり直接ファンの人の声を聞く機会がないんですけど。でも、The Wの決勝に行った時に、ファンも周りの人も、思った以上に喜んでくれたんですよ。もっと批判されると勝手に思ってた。だから「すごいおめでとうって言ってくれるやん」って思いました。

 去年一昨年出ないという決断を肯定してくれてた人まで喜んでくれたので。やっぱり同じぐらいの芸歴の芸人やったら、意見を変えたりってみんなあるよなって思いました。どの芸人も悩みながらやってんのやな、っていうのも今回分かったことです。

 

――そういう、自分が勝手に思ってるだけだった……ということは結構ありますよね。時々「誰もお前のことなんか見ちゃいない」と、自分で自分に謎の説教するみたいなことあります。

加納 いやいや、分かります。細かい部分で言うと私もいっぱいありますから。譲る譲れないは。でも、ちゃんと(ファンからの)ラジオへのお便りはウザいんで。それに対してはキレていこうって思ってます。急に過去の話題とか出してきて古参ぶってる感じがあるんで。そういうのはしばいていこうと思ってます(笑)。