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2020/12/10

source : ノンフィクション出版

genre : ライフ, ライフスタイル, 社会, 働き方, 読書

 ですが働く女性が7割を超え、なんらかの形で経済的自立が図れる女性が増えてきました。夫との関係に終止符を打とうと思った時に、働く女性には自分で決めて実行に移す自己決定権ができたのです。

 自分で自分を守れるようになった女性は、嫌な男性に我慢して耐えてまで守ってもらう必要はもうありません。

 だから経済的に自立していることは離婚を選ぶ条件であり、同時にまた理由でもあります。

経済的自立は人生の鍵

 コーチングで離婚後の人生設計について相談を受ける時に一番多いのが、「どうやったら経済的自立が可能になるか」ということです。

 全ての法律や制度を使っても、やはり安定した生活のためには女性自らが継続的に稼いでいくことが必要です。それまで働いて稼いできた女性はとりあえずはそのままの継続もありですが、そうでなかった場合、どうするか?

 今すぐ十分な収入を得て「完璧な経済的自立を目指すべき!」に固執するとハードルが高くて心が折れそうになるかもしれません。特に子どもが小さくて子育てが忙しい時期には、相応のバランスがあって当然。「自分なりのものさし」「自分なりの正解」を求めていくのが一番です。大切なことは「自分を止めない」ことです。

©iStock.com

 最初から必ずしも「フルタイムの正社員」である必要はありません。パートでも、週3日でも週1日出勤でもいいので、とにかく「仕事」というキャリアに自分を置くことです。そうして自分を鍛えていく。「働いて稼いで経済的自立ができる」という自信をまずは養うことです。

 今は男性1人の稼ぎで家庭を運営するのが難しくなっています。夫は終身雇用で、リストラされることも、会社が倒産することもなく、退職金もしっかり受け取れる。年金制度も信頼が置けるものだった時代は過去の話です。今、そのほとんどが崩壊しています。

 ですから離婚に限らず、これからは男も女も関係なく、誰もが当たり前のように経済的自立を果たしていかなければなりません。自分の身は自分で守る。それは女性であっても、男性であってもまったく同じです。

自分らしく生きるために考える3つのこと

 長い人生を「何もない私」で生きていかないために、離婚に限らず、「役割以外の自分の人生」「パートナーとどんな関係を作るか」「経済的自立」の3つは是非とも考えて欲しいことです。

 かけがえのない一生です。自分の幸せは自分で作り、守る。そして必要なら自信を持って離婚を選び、自分らしい人生を歩いて行ってくださいね。応援しています。

子育て後に「何もない私」にならない30のルール

ボーク 重子

文藝春秋

2020年12月11日 発売

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