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「日本に皇室があってよかった」と思ってもらうために

 平成が終わり、令和の時代は皇室のあり方にとって大きな分岐点になります。すでに終戦から75年が経ち、戦争の記憶は遠くなりました。戦争という国民が共有した危機体験が平成期の天皇と国民の間における相互信頼のベースにあったとすれば、同じ形で信頼醸成はできません。

仲睦まじく自撮りをする眞子さまと佳子さま 宮内庁提供

 それにこれからの時代、残念ながら平和への祈りでは存在感を示すことが難しくなっていくのも事実です。今上天皇、秋篠宮殿下がどう振る舞うことが、「日本に皇室があってよかった」と国民が感じることに繋がるのか。それとも何もしない方がいいのか。令和はそれを模索する時代になると思います。

 私は皇室があった方が日本の社会は安定すると思いますので、天皇家がなくなってしまえばいいとは断じて考えません。しかし、このままではそう考える人が増えてもおかしくない。

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 今回の眞子さまの結婚問題、ひいては自由恋愛に象徴される「民主主義を目指す皇室」と国民との乖離を上手にハンドリングできなければ、影響は想像以上に大きなものになるかもしれません。