12月9日に57歳の誕生日を迎えた雅子さま。誕生日に際してのご感想では、「国民のお一人お一人が、幸せであっていただきたいかけがえのない存在である」とコロナ禍の人々に思いを寄せた。

 しかし、ある宮内庁関係者は、こんな不安を打ち明けた。

「雅子さまは、思うように公務を進められない状況に、もどかしさを感じていらっしゃるようにお見受けします。コロナ禍で苦しんでいる大勢の方たちに、直接声をかけ激励したいと希望されても、天皇皇后両陛下が外出すれば、人々が集まり、感染の危険を高めてしまいますから」

ADVERTISEMENT

57歳を迎えられた雅子さま 宮内庁提供

 ままならない現状は、雅子さまの体調面に影響を及ぼしているという。実際に、即位後の昨秋は、9月に宿泊を伴う公務を3度も行われるなど、ご体調は上向いていた。当時、雅子さまの親しい関係者が「順調に公務をこなされている今だから」と明かしたことがある。

「皇后陛下は『適応障害』で2003年以来、長期の療養が続いていますが、その大きな原因となったのは、皇室内でのご自分の状況に不安を感じる出来事が続いたためだと言われています。

 一生の仕事にしようと精力を注いでいた外務省の仕事を捨て、皇室に飛び込んだのも、世のため、皇室のためになれば、という思いがあったためでしょう。しかし、旧来のしきたりや所作が残る中では力を発揮できず、あきらめや焦燥、周囲に対する疑心暗鬼が生まれたとしても、おかしなことではありません」(同前)