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1日2時間の睡眠も当たり前…29歳の元アイドルの「『ゴーカイジャー』とアイドル活動を両立していたあの頃」

元Tomato n' Pine・小池唯さんインタビュー#2――アイドル戦国時代を振り返る

2020/12/12
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 ももいろクローバーZやスマイレージが活躍したアイドル戦国時代で、「戦わないアイドル」として存在感を示していたTomato n' Pine(以下、トマパイ)。

 中心メンバーの小池唯は、11年2月から『海賊戦隊ゴーカイジャー』にゴーカイピンクとして出演すると、アイドルと戦隊の過酷な並行活動を余儀なくされる。人生でもっとも忙しい期間を乗り越えた小池だが、トマパイは12年12月に散開してしまう。

 15年から芸能活動をセーブしていた小池だが、20年7月に芸能界復帰。いまの小池に「あの時」を語ってもらった。(全2回の2回目。#1を読む)

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――トマパイはagehaspringsがプロデュースする楽曲が高い評価を受けていました。小池さんはどう感じていましたか?

小池 「懐かしい」というファンの方が多かったので「そうなのかぁ」と思っていたくらいで、よく分かっていなかったんです。個人的には『なないろ☆ナミダ』が好きでした。

――『ミュージック・マガジン』が『PS4U』を2012年度J-POP部門のベストアルバムに選んだり、『第1回アイドル楽曲大賞2012』で『ワナダンス!』が1位になりましたが、当時、小池さんの耳にそういったニュースは届いてました?

小池 いや、この取材で知ったくらいで。もしかしたらスタッフの方が教えてくれたのかもしれないけど、それがどのくらいすごいことなのか分かってなかったんでしょうね。

――いまもクリスマスシーズンになるとSNSで『ジングルガール上位時代』というワードを散見します。

小池 それも知らなかったです(笑)。『ジングルガール上位時代』は自分たちのイベントで歌うのは楽しかったけど、セリフがあるから他のイベントでは気まずさがありましたね。

――『ジングルガール上位時代』のセリフは、自分たちの考えたワードが活かされていたんですよね。

小池 そうでした。作詞のジェーン・スーさんは、私たちのちょっとした会話をトマパイに活かしてくれるので、自分たちも楽曲に参加した気持ちになれたんです。