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ツイッター社長に聞いてみよう

“挫折”した最初の起業…ツイッター社長がいま考える「事業成功のために一番意識すること」

ツイッター社長に30の質問 #19

 2014年からツイッタージャパンの代表取締役を務める笹本裕氏は、新卒でリクルートに入社後、MTVやマイクロソフトなど外資系企業でキャリアを積んできた。順風満帆にも見える歩みだが、一度目の起業では、最終的に事業を譲渡することになったという。いったい何があったのか? 

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Q.最初に起業した頃を振り返ってどんなことを思いますか?

 

 35歳のときに立ち上げた「クリエイティブ・リンク」の最後は、事業譲渡するかたちになりました。

 ちょうどその頃はインターネットバブルが弾けたタイミングで、投資家の多くが引き揚げていきました。そんな中で複数の会社からお声がけいただいて、最終的にその中の一社に売却することになりました。

 赤坂の東急ホテルのレストランで譲渡先の役員の方とお話ししたのを今でも覚えています。ぼくは事業譲渡にあたって「社員は移してほしい」「社員は雇用し続けてほしい」とお願いしました。社員一人ひとりの特性や、コミュニティを運用するために必要な社員についてもお話をしたことを覚えています。サービスを存続させてもらいたい気持ちが強かったんです。

 事業を手放すのはすごく寂しかったです。譲渡に伴って別会社に行く社員はとても不安だったと思います。彼らの気持ちを考えるとつらかったですね。ただ、肩の荷が下りた部分もありました。買い取っていただけて、事業を存続していただけたのはよかったです。