しかし、この個性派グループの要となっているのは、意外にも最もアイドルらしいビジュアルに恵まれた三宅なのだという。送られてきた履歴書を見たジャニー氏は自ら三宅に電話をし、SMAPのコンサートに招待した。
事務所にも"忖度しない"三宅の芯の強さ
「三宅くんは招待された当日に私服のままで舞台に出演しました。ジャニーさんの寵愛はそれはもう深かったですよ。三宅はジャニーさんから『V6やらない?』と誘われた時に『(森田)剛は?』って聞き返したのですが、ジャニーさんが『剛は入らない。入ったらユーは一番にならない』と返したくらいですから。ですが三宅くんが『じゃあ、やりたくない。売れるためには剛が必要』と言って、今のV6が誕生したんです」(音楽関係者)
自分を気遣うジャニー氏にも、ズバッと意見する三宅。衰え知らずの可愛らしい容貌からはギャップを感じる強さがある。
「三宅には壁がないんです。元SMAPの中居正広(48)が今年6月に『中居正広 ON&ON AIR』(ニッポン放送)で除湿機について話すと、三宅が7月に『三宅健のラヂオ』(bayfm)で『除湿機に関して言わせていただくと、どう考えてもね。私の方が先輩なんじゃないかな』とコメントし、その後もやりとりが続いている。
中居は円満退社したとはいえ、触らぬ神にたたりなし、ですから。多くのジャニーズタレントはあえて自分から触ったりはしない。でも三宅は平気で交流を続けている。忖度という言葉から随分遠いところにいるタイプですね」(前出・スポーツ紙芸能デスク)
しかし“忖度しない男”三宅がこれだけのびのび活動できるのには、ジャニー氏や中居をはじめキーマンから愛される力が尋常ではないのだ。
滝沢副社長に「きれいだ、抱きたい気持ちだ」
実際、新体制ジャニーズでの一番のキーマン、滝沢副社長との関係はジャニーズ一と言ってもいいのではないだろうか。もともと三宅は滝沢の先輩にあたるが、2016年から滝沢主演の「滝沢歌舞伎」に出演し、2018年には2人でKEN☆Tackeyというユニットを組んで「逆転ラバーズ」をリリースしている。
「三宅くんはタッキーとラブシーンを演じた時、タッキーに対して『きれいだ、抱きたい気持ちだ』という言葉をかけていました。そして『ジャニーズの中で唯一食事に行くのが滝沢。せっかく友達っぽかったのに引退しちゃって残念』と軽くいじることもある。
経営側にまわったことで先輩ジャニーズとの新しい関係構築に心を砕いている滝沢副社長にとって、三宅は公私にわたって付き合える貴重な存在なんです」(前出・女性誌編集者)
待てば海路の日和あり。マイペースに独自路線をひた走ってきたV6が、新生ジャニーズ帝国の未来を支えていくのかもしれない。