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「あれっ私は夏目雅子じゃないのか」山田邦子60歳が語る「ブスいじり」と“デビューした頃”――2020 BEST5

「あれっ私は夏目雅子じゃないのか」山田邦子60歳が語る「ブスいじり」と“デビューした頃”――2020 BEST5

山田邦子さんインタビュー#1

2021/01/09
note

男性が、私の前でピーピー泣くんです

ーーその後の山田邦子さんの活躍をみると、多くの人がイメージするような「女のめんどくさ」さが全然ない。常にカラッとしている。もしかしたらその時社長さんから言われたことがあって、ずっと「めんどくさい女にはならないようにしよう」と意識されてたのかなって。

山田 どうなんだろう……意識したことはないけど、なんか染みついていたのかもしれないですね。やっぱり男兄弟だったからじゃないですかね。

 

ーー当時「女はすぐ泣く」とか「ウジウジする」とか「悪口言う」みたいなステレオタイプは、きっと今よりずっとありましたよね。

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山田 でもさ、結構さ、私の前でピーピー泣くんですよ、男が。おいおい泣く。ほんと、バーとかでね。「カッコ悪いからやめてくれる?」って。「私が泣かしてるみたいに見えるから」って。

ーーなんで泣いてたんですか?

山田 人生語ったりするんですよ。「俺たちこれでいいのか」とか。みんな売れたけど、色々悩みもあったんじゃないですか。恋愛のこともそうだし、これからのこととか。それでよく泣いてましたね、みんなで飲んじゃあ泣いてた。

またしみじみ(島田)紳助さんなんかもそういう話をするんですよ。涙ぐみながら。そしてそこにいるんですよ、私が。「はぁ」「ほぉ」って。スタッフまでもが、メガネ外してまで泣く。おいおい。「ほんとやめて」って。

 

ーー山田さんは語らないんですか?

山田 あんまりなかったですね。まぁ泣いたこともあるのかもわからない。なんか全部調子よく、都合よく忘れていっちゃうんですけど(笑)。

 でもたけしさんには色んなことを言ったような気がしますね。たけしさんに限っては、私ほんとにめんどくさい女だったと思います。きっと「邪魔だなぁ」と思ってたと思う(笑)。

【続きを読む】「さんまちゃんが走って逃げてった」山田邦子60歳が語る“『ひょうきん族』実父殴り込み事件”

写真=鈴木七絵/文藝春秋

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