ショーゴが「ヘマをした」記者会見
――名前を呼ばれたときは、どんなリアクションを取られたのですか。
ショーゴ おれはあんまり感情を表に出さないタイプなので、「あざす」って頭を下げるだけでいいと決めていました。
――芸人の間でよく言われる、笑い飯の哲夫方式ですね。
ショーゴ はい。それが一番カッコいいと。たけるは泣いていました。
たける 僕、本当は「ヨッシャー!」って言いたかったんですけど、半分以上あきらめているところで、急に「3000」と言われて。言葉が何も出てこなかった。そこからずっと泣いていました。
ショーゴ 親に電話した時も泣いていたんですよ。電話で「決勝行ったよ」っていう話をしたら、親も泣いていたらしくて。それでまた泣いて…みたいな。その時カメラ来てた?
たける 来てた、来てた。
ショーゴ じゃあ、そのシーンは決勝当日、絶対使われるな。
――記者会見は、ひときわ印象的でしたね。
たける ショーゴがヘマをしましたね。
――ヘマ?
ショーゴ あの場は、みんなボケるんですけど、おれ、ああいう時にボケを思いつかないんですよ。
たける みんな小気味よい笑いを1つずつ取っていたんです。最初、僕がマイクを持っていたので、僕もなんか言わなきゃと思って。錦鯉の(長谷川)雅紀さんが僕の親父と同じくらいの年なので「今回は親父を倒す旅ですね」って言ったら、MCの川島(明)さんが「スターウォーズか!」みたいに返してくれて。で、次にショーゴが振られたら……。
ショーゴ 真面目なことをダラダラ喋ってしまって……。
――昔、霜降り明星と似ていると言われて叩かれて、「悔しくて芸人を辞めようと思ったことがあった」というお話しですよね。そんなことがあったんだ、と聞き入ってしまいましたが。
ショーゴ いや、ボケようとしてたんですけど、何を言ってもたけるよりウケないなと思ってしまって。だったら、真面目なことをテンション上げて言って、「熱いな、お前!」っていう笑いにしようと思ったんです。でもトーンも、間も、声量も、全部間違えましたね。
たける 僕はもう、突っ込むタイミングを逸したままで。隣で口開けていました。
――でも、そんなことがあったんですね。霜降り明星に似てるなんて、ぜんぜん思ったことなかったです。
ショーゴ 2018年のM-1で霜降りさんが優勝したとき、一時、言われていたんですよ。しかしいちいち他の芸人さんの名前まで出してスベるって…。
たける (霜降り明星の)粗品さんには、あとでちゃんと謝りました。ぜんぜん気にしていませんでしたけど。「ぜんぜんええよ。名前だしてや」って。優しいんです。
ショーゴ あの日から今日まで、ずっと反省ですよ。おかげでずっと引きずっている。この前も、千駄ヶ谷で番組の収録があったのに、千駄木いっちゃったり…。まだ動揺してる。