文春オンライン

《東京ホテイソン初のM-1決勝進出》 「エントリーナンバーがちょうど3000。縁起がいいと思っていました」

東京ホテイソンインタビュー#1

2020/12/19
note

M-1の最大の魅力は、「作り手の熱さ」

――会見の後、タクシーに乗って、決勝当日の「煽りV」などの撮影のためにテレビ局に行かれるんですよね。その道中が本当に至福の時らしいですね。

たける いや、本当にそうで。

ショーゴ ABC放送の選ばれしエリート社員みたいな方々が現れて、各組ごと「私が付きます」ってタクシーに一緒に乗って、エスコートしてくれるんです。漫画の世界にいるような気分でしたね。

ADVERTISEMENT

たける で、最初ABCの東京支社に行くんですけど、着くなり、スタッフさんが総出で「おめでとうございます!」って迎えてくれて。温かいんですよ。

 

――やはりM-1の最大の魅力は、作り手の熱さですよね。

たける 熱い! めちゃくちゃ熱いです。愛が異常。グッときます。

ショーゴ 控室に入ると、叙々苑のお弁当が用意されていて。何から何まで違いましたね。そこからは取材の嵐です。ラジオの収録とかもありますし。1時間で5つぐらい仕事をこなして、家に着いたのは2時ぐらいだったかな。最後もタクシーを出してくれて。去年は準決勝で負けて、普通に家に帰って飯、食べてましたから。雲泥の差ですよ。

 ただ、僕は決勝にいった喜びよりも不安の方が勝ってましたね。準決勝でやったネタも、まだ未完成な部分もあるし。「もし、最終決戦までいったら2本目どうしよう…」とか。

 

――今年はコロナの影響で舞台数を踏めなかった割に、どの組のネタも例年以上に完成度が高かったように見受けられました。

たける 逆によかったのかもしれませんね。じっくりネタと向き合えたし、ライブが少ない分、1本1本緊張感を持ってできた。

ショーゴ でも、舞台数が少ないので、やっぱり2本目はなかなかしっかりしたものができなかった。そこは今も不安ですね。

【続き】「『第7世代なんて売れるわけねぇ』と思っていたら…」 東京ホテイソンが語る“ツッコミ独特系漫才”の誕生と、ぶつかった壁」へ)

写真=山元茂樹/文藝春秋

東京ホテイソン
たける(ツッコミ担当)とショーゴ(ボケ担当)のコンビ。たけるは1995年3月24日岡山県出身。ショーゴは1994年2月1日東京都出身。インターネットの「相方募集掲示板」で出会い、2015年に結成。
2018年の「第39回ABCお笑いグランプリ」で準優勝。M-1では15年、16年に2回戦、17年、18年、19年に準決勝進出。20年に初の決勝進出を決めた。

《東京ホテイソン初のM-1決勝進出》 「エントリーナンバーがちょうど3000。縁起がいいと思っていました」

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー