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ただダンスをする場として芸能界があった

―――メンバー間の衝突や待遇格差のようなものはなかったですか。

NAOYA 個性は強いですが、ぶつかることもほとんどなかったですね。ダンスに関しては最先端のヒップホップを目指すという目的も一つでしたし、待遇格差もありませんでした。社長はその辺すごく気を遣ってくれて、本来ボーカルだけに分配される歌唱印税をダンサーたちにも振り分けてくれたと聞きました。

 

―――ZOOの解散後、芸能界に残ろうという思いはありましたか?

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NAOYA まったくなかったです。僕はもともと芸能界とかあんまり好きじゃないし、興味がないんです。ただ、ダンスをする場として芸能界があっただけなので、今でも呼ばれれば行くかもしれませんが、芸能界に行くために媚を売ったり、自分の意志を捻じ曲げてまでそこにいようとは思わないですね。

HIROから「『Choo Choo TRAIN』をカバーしたい」

―――ところでZOOは、HIROさん率いるLDHグループ、EXILEと比較されやすい立場かと思います。ZOOでも一緒に活動していたHIROさんの活躍についてどう思いますか。

NAOYA 活躍していることはいいことですよね。ZOOの解散後、ドリカムのバックで踊ったり、他にチームを作ったりしつつも、なかなか波に乗れず苦労していたのも知っていたので。HIROから「EXILEで『Choo Choo TRAIN』をカバーしたいんだけどいいですか?」と直接連絡がきたときには、それは自分たちの財産だから、みんなで好きに活かしていこうよと伝えました。

 

 僕は芸能界的なプレイヤーじゃないし、もともとストリートで自由に踊っていたので、決められた通りに動くのが合わないんです。そもそもHIROやEXILEがやっているような芸能界的な、演出されたアプローチが合わずにZOOを辞めましたから。かと言って、ストリートの要素だけではZOOは売れなかったでしょうね。ZOOは、“ストリート”の自由や個性と、“芸能界的”な演出や計算、2つの要素が合わさったからこそ世に出たチームだと思うんですよ。

 今はHIROがZOOの中の芸能界的な部分を継承して頑張ってくれているし、どうせやるからには僕らの流れで常にトップを走ってくれている方が僕は嬉しいですね。