2020年秋から冬にかけ、パチンコ・パチスロファンの間で話題になっている「凱旋ロス」。これは、人気パチスロ機『ミリオンゴッド-神々の凱旋-(ユニバーサルブロス)』が11月でホールからの撤去期限を迎え、打てなくなってしまったファン達の嘆いている状態を示しています。
ファンに愛される機種も撤去されてしまうパチンコ業界の不思議
そして、私が大好きな羽根物の『CRAトキオプレミアム(アムテックス)』など人気パチンコも、2021年秋ごろまでに次々撤去され打てなくなることが決まっており、その日を思うと胸が痛むばかり……。
パチンコやパチスロがある日を境に打てなくなってしまう理由には、大きく3つが考えられます。
理由1 検定、認定切れ
理由2 規則(内規)改正
理由3 攻略対策など
パチンコホールには沢山の台が設置してありますが、その期間は法律で、
「新機種は公安委員会の使用許可が下りてから3年間(検定期間)、それ以降も設置したい場合はプラス3年(認定期間)で、最長6年間」
と定められており、ほとんどの台が期限を守って入替えされています。また、公安委員会規則が変わった場合なども、古い規則に対応したものは早めに撤去することが求められています。
今回の「凱旋ロス」は理由1の設置期限が切れるということと、理由2の規則改正(2018年に施行)が関係しており、パチンコの場合は機種名の頭に「P」、パチスロは「S」が付いた新規則対応機に入れ替えていくスケジュールが、業界内で既に決まっているのです(※コロナ禍により、延長など事情が色々と変わっています)。
特に『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』はギャンブル性が高めで、新しい規則に対応した台よりも多くのメダルが獲得できる期待度が高い機種の一つだったため、撤去に関しては厳しい基準が設けられた経緯があり、余計に多くのファンから悲しむ声が挙がっているようです。
ファンの支持を集めた一発台が一斉に姿を消した1990年代
振り返れば、パチンコではそうした「撤去」によってファンが淋しい思いをした人気機種が、沢山ありました。ここからは1990年代の懐かしいパチンコの面々を中心に、ファンを「ロス」に至らしめたパチンコ独特の背景なども紹介していきたいと思います。