パチンコファンが狂おしいほど打ち込んだ名機たち
他、第二次撤去リストには
『フィーバーパワフル(SANKYO)』
『エキサイト(藤商事)』
『カーニバル(ニューギン)』
といった大人気機種も含まれていました。
パチンコ好きのお父さん達、いえ、当時のお兄さん達にとって、どれを取っても狂おしいほど打ち込んだ名機ではないでしょうか。当時はまだネットやSNSも普及していなかったため、撤去の背景もよく分からないままロスに陥ってしまった方も、少なくないかもしれません。
社会的不適合の烙印を押されて世間から姿を消した名機
これらの中で特に取り上げておきたい台が3つあります。
まずは1991年に登場した『麻雀物語』。今やパチンコのほとんどに使われている「カラー液晶モニター」を初めて搭載した、パチンコ史に残る機種です。大当りになると「さやか」なる女の子が脱衣していくゲーム風画面、そして程よい連チャン性もあり、一時期メーカーの工場がパンクするほど作られ、全国各地に設置された、大人気機種でした。
……そんな名機が「社会的不適合機」扱いされて、最期を迎えたとは!
そして『麻雀物語』のようなエポックメーキングな機種とは方向性が違うものの、1992年から導入が始まったカード式遊技機「CR機」が市民権を得るのに大きな役目を果たしたのが、1993年に発売された『CR花満開』でした。
CR機は当初鳴り物入りでデビューしたのですが、売り物だった確変性能が低く、すぐにマイナーな存在になってしまいました。しかしメーカー組合レベルでの「内規改正」が行われ、新たに誕生したのが『CR花満開』。この機種についてもご存知の方が多いことでしょう、3か7で当れば2回当るまでループする確変性能や、保留玉でも大当り期待度が高まるなど、従来にない魅力が満載でした。
しかし、そんな立役者も「社会的不適合機」になり、去ってしまったんです(※花満開については、それ以前にメーカーが販売自粛しており、泣き面に蜂状態でもありました)!
さらに、史上初の「9分割モニター」によって何と2237万946通りもの当りパターンを搭載し、1992年に登場するや大人気機種となった『フィーバーパワフル』。液晶画面で初めて喋るキャラ「夢夢ちゃん」も斬新で、オール7が揃ったあかつきには画面が3分間停止して、シャッターチャンスも作ってくれるなど至れり尽くせり。縦横無尽のリーチアクションは、いくら打っても飽きない楽しさがありました。
でも、この機種も「社会的不適合機」の烙印を押され、撤去の対象に……。