昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2021/01/03

genre : ライフ, 社会, 娯楽

悪夢の「社会的不適合機撤去」騒動がもたらした結果

 ちなみに当時の大規模撤去には後日談があり、結局第一次撤去は100%近く達成できたものの、その後はだんだん業界内部で揉めはじめ、最後の方はうやむやのまま終わってしまいました。また、撤去されたスペースにギャンブル性の高いCR機が入って問題視されたりしたものの、そちらにも「連チャンリミット5回まで」という規制が入り、パチンコ業界全体がしばらく落ち込む原因となりました。

規則や内規変更が行われるたびに

 1997年の時ほどの規模ではありませんが、その後2006年にも「みなし機撤去」が一斉に行われた事件がありました。これは2004年に行われた規則改正に関する措置で、

『ナナシー(豊丸)』
『ファインプレー(マルホン)』
『ミサイル7-7-6D(大同)』

上下に分かれた図柄の動きが楽しい『ナナシー』カタログ
磁石を使った役物が楽しかった『ファインプレー』

 といった人気機種のほとんどが、この時に姿を消してしまいました。当時はこうした古い機種に頼っていた老舗ホールも閉店が相次ぐなど、マニアにとって心が痛む出来事でありました。

 その後もメーカー組合の内規変更に伴って、例えば「大当り確率下限が400分の1以下の機種を自粛」など細かい動きがあり、その都度人気機種が消えていく悲しみがファンを襲っています。そして2018年の規則改正により、旧規則に該当する機種達も順次消えていっている昨今。

一世を風靡した『スーパーコンビ』が新たな基準のもとで甦った『Pスーパーコンビα7500』ポスター

かつて楽しんだ名機とまた出会える日が来る可能性も……

 とはいえ、今まで紹介した機種達のほとんどで、後にリメイクされた後継機が登場しています。例えば一発台として取り上げた『スーパーコンビ』などは、2021年1月上旬頃に生まれ変わった新規則対応機として、ホールで打つことができるようになります。オリジナルの良さや魅力にはかなわないかもしれませんが、そうした後継機で雰囲気などを楽しむのも、「ロス状態」を癒す一つの方法になるかもしれません。

 今回ご紹介した撤去については、簡単にいえば「法律守ってね」で済んでしまうわけですが(笑)、思い出を求めるお客さんと供給する側であるメーカーやホールの関係は、リメイクという形で脈々と続いているのです。

この記事の写真(12枚)

+全表示

ツイッターをフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー