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部活で写真を撮ることの楽しさとは? 

 写真を撮る楽しさについて語ってくれたのは、1年生の岡﨑晴香さんだ

「知らない土地で、知らない人に出会って、コミュニケーションをとりながら撮っているうちに、その地域のことも知れたりするので。自分が住んでいるところだけにおったら知らない情報とかも、写真を撮ることによって知れることもあって、それが楽しいです」

「同じ場所で撮っても先輩は全然違う」という1年生の岡崎さん

 同じく1年生の榎本萌々さんも頷く。

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「前に1回、新聞に自分の写真を載せてもらったことがあって。お孫さんを撮らせてもらったんですけど、おばあさんに『写真をもらえないか』と言われて。自分の写真で喜んでもらえていることがわかって、嬉しかったです」

「温かみのある写真が撮りたい」という1年生の榎本さん

 そんな後輩たちの話を聞いて、先ほどは渋い顔で写真の難しさを教えてくれた2年生の2人もこんな風に言葉をつないでくれた。

「普段、歩いていても『街のここが良いな』とか思わないじゃないですか。でも、写真を撮るようになって、ふっと『あ、ここ良い場所だな』とか思ったり、『人と話すの楽しいな』とか思ったり…人の魅力や、街の魅力に気づけるのが良いと思います」(湯川さん)

「今の時代の空気感って、『今』しかないじゃないですか。街や人の、そういう空気感を写真で未来に残せるというのは、すごく良いところかなぁ」(山本さん)

 

写真を仕事にするつもりは…ない!

 ちなみに、「将来的に写真を仕事にする可能性は?」と聞くと、みな一様に「それは無理!」との答えだった。

「シンプルにメンタルが持ちません(笑)。個人で楽しむのは良いなぁと思うんですけど、ある程度、ちゃんと撮れていないと人には見せられないなというのは多少意識しちゃうんで、仕事にするのはちょっと…ってなっちゃいます」(山本さん)

 部活で写真と真剣に向き合い続ける毎日だからこそ、本気になることの大変さも身に染みてわかっているのだろう。そんな反応がかえって、写真を撮ることに対する彼女たちの真摯な思い入れの深さを現わしていた。