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「若い頃の『MADE』はジャニーズの中でも“尖っていた”グループで、『大人は敵だ』『俺らは俺らのやりたいようにやる』という雰囲気があり、事務所の中で孤立していました。それが最近はずいぶん謙虚になり、『頑張ってるね』とあたたかく見守る人も生まれてきていた。芸能界は、周りの人に愛されないと生き残れない。その仕組みに彼自身がもう少し早く気づけていれば、結果は違ったかもしれませんね」

嵐からの「ありがとう」

 しかし、稲葉の退所への意志は2020年末の時点では固まっていた。そんな稲葉が18年間のジャニーズ生活の集大成として臨んだのが、12月31日に行われた「嵐」のラストライブ「This is 嵐」。ライブ本番で、「嵐」メンバーが稲葉らの名前を呼んだことも話題になった。

2020年末で活動を休止した嵐 ©文藝春秋

「稲葉も含めて『嵐』のバックで出演する主要のジュニアら約30人は、コロナ対策でホテルに缶詰にされていました。年末はホテルから一歩も出てないんじゃないですか。外食も禁止で、スタッフがテイクアウトする徹底ぶり。稲葉はそのコンサートで、スタンドイン(リハーサルで嵐のメンバーの代役をすること)を任されていました。

 稲葉も嵐のバックになって10年ですから、最後に嵐のメンバーと話したい気持ちもあったようですが、Jr.たちは嵐の5人の時間を邪魔しないようにしていたそうです。二宮(和也)に『俺たちが忙しい時にリハで支えてくれてありがとう』とライブ本番で名前を呼ばれた人たちはみんな感動してました」(同前・事務所関係者)

直撃取材に稲葉は「自分からは……」

 退所の時期は近いと見られているが、その後のことはまだ何も決まっていないという。前出の稲葉の友人が語る。

「しばらくはどこの事務所にも入らず、『YouTubeやモデルの仕事を個人でやってみたい』と本人は言ってました。『事務所に守られて用意された仕事をする状態はもう嫌だ』『失敗もするだろうけど、自分で色々試してみたい。小さい仕事でも大事にしなきゃ』とも。周囲は今も心配してますが、ジャニーズ事務所と何度も話し合って、本人が辞めることを納得しているようなので、それが唯一の救いですね」

2020年10月、記者の直撃に答える稲葉 Ⓒ文藝春秋 撮影・細尾直人

 稲葉は退所を決意したが、デビューの可能性が極めて低いベテランJr.たちにとっても2023年3月31日というデッドラインが引かれたことになる。ジャニーズ事務所の激動の時期はまだまだ続きそうだ。

 ジャニーズ事務所に稲葉の退所について事実確認をしたが、期日までに回答はなかった。

 1月18日の19時頃、稲葉の自宅周辺で本人に声をかけると、ジャニーズ事務所を退所することについては肯定も否定もせず、「自分からは何も言えません。事務所に聞いてください」と足早に去っていった。

 ジャニーズアイランド社「ISLAND TV」サイトの稲葉のプロフィールの「将来の夢」の欄には、「夢は今も昔もデビューです!応援してください!」と現在でも書かれている。デビューは叶わなかったかも知れないが、ジャニーズだけが世界ではない。稲葉が新しい夢に向かって歩み始めるのを応援したい。

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