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ジャニーズJr.の「22歳定年制」も影響か

 さらに、ジャニーズ事務所は1月16日に発表したジャニーズJr.の「22歳定年制」だ。前出の芸能記者がその背景を説明する。

「ジャニーズJr.に関して、22歳で迎える3月31日までに、その後の活動について事務所と合意に至らない場合、ジャニーズとしての活動は終了になる、という制度が2023年から始まります。事務所は『ジャニーズJr.の活動は、アイドル・タレントとしてデビューを目指すことが大前提であるという基本に改めて立ち返る』『一般的に人生の岐路と言われる年齢を迎えたジャニーズJr.が、適切な進路を決定し難くなっているのではないかと懸念されるようになってまいりました』などと説明しています。要するにベテランJr.たちの処遇に事務所も頭を悩ませていたということでしょう」(芸能担当記者)

 ジャニーズJr.は、CDデビューすることでJr.を卒業し、晴れて一人前と認められる。しかし近年はデビューのハードルが高くなり、Jr.のまま年齢を重ねるタレントが増える一方だった。

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グループが解散する前の『MADE』 ISLAND TV公式サイトより

「直近のCDデビューは2020年1月の『SixTONES』と『Snow Man』で、その前が2018年5月の『King & Prince』。その前は2014年4月の『ジャニーズWEST』まで遡ります。『King & Prince』もメンバーがジャニーさんに直訴してデビューに至ったという異例の経緯でした。なので一時期、ジャニーズはもう新しいグループをCDデビューさせる気はないのでは、という“デビュー打ち止め説”さえ流れました。

『SixTONES』や『Snow Man』も、ジャニーズアイランド社が設立されるまでは『デビューはほとんど無理だと思ったほうが良い』とマネジャーに言われていたようです。『Snow Man』に至っては、ジャニーさんが直接『デビューはないよ』と伝えたとも聞きます。ジャニーズJr.内のユニットやメンバーが増えすぎて、デビューさせても担当するスタッフなどがいないことも原因の1つでした。

Travis Japanのメンバーたち 左から松倉海斗、吉澤閑也、七五三掛龍也、宮近海斗、中村海人、川島如恵留、松田元太 「ISLAND TV」公式サイトより

『MADE』としてデビューを待ち続けていた稲葉くんも、結局Jr.のまま18年活動することになり、他にも同世代のJr.が大勢います。『Travis Japan』も今年で結成10年目、最年長メンバーの川島如恵留は26歳になっています。22歳定年制は、こういった現状を変えようという狙いでしょう」(同前・芸能担当記者)

 30歳の稲葉にとってジャニーズ事務所の空気は厳しくなる一方だったが、実は近年は少しずつ味方も増え始めていたという。前出のジャニーズ事務所関係者が彼の変化を説明する。