「うるせえなと突然キレる」「将来への不安を口にする…」 40代、働き盛りの男性を襲う“病気”の正体とは

「夫が嫌いになりそう」になるその前に

「VERY」編集部 「VERY」編集部
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EPISODE 3 酔って絡んでくるように

 

 E/Iさん(夫54歳/妻40歳 9歳男の子)

 周りからも「あんないい旦那さんいないよね」と言われるくらい優しくてマメ。朝食は毎日夫が作るくらい、家事にも育児にも積極的なタイプでした。でも2年くらい前から気持ちの浮き沈みが激しくなり……。機嫌のいいときは「家族で出かけよう」と提案してきて外出するのですが、機嫌が悪い日は一日中自分の部屋から出てきません。そしてお酒の飲み方が激変。今までスマートな酔い方だったのが、すぐ酔っ払って大声を出したり、絡んでくるように。仕事と私への文句が止まらなくなるので、「お酒を飲む量を減らして」と何度も言い争いになりましたが「俺の唯一の楽しみを奪うのか」と激昂。男性にも更年期があると知り、夫にサプリをすすめたら「病人扱いするなんて。俺を薬漬けにするつもり?」と全く取り合いません。夫のことを嫌いになるまっしぐらです。

EPISODE 4 将来への不安を口に

 

 R/Kさん(夫45歳/妻35歳 7歳・3歳女の子)

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 毎週末のゴルフが趣味でアクティブだったのに、最近は「やる気がしない」と家にいるようになりました。子どもの入学を機に家を買おう、と乗り気だったのは夫なのに、「ローンを払っていけるか心配。あなたももっと働いて」と将来への不安を口にするようになったり、「娘の結婚を見届けられるかな」と呟いたりして、こっちまで不安になってしまいます。夫の会社の知人からは、夫のポジションが上がったから周りに気を遣っている、と言われていて、その反動もあるのでしょうか。

先生のコメント「4人全員、男性更年期障害の可能性があります」

©️iStock.com

「A/Yさん〈いつも笑顔だった夫が〉のケースは、当たり散らしたり、不機嫌になったりと、精神的症状が強く出ています。真面目な人、几帳面な人、責任感が強い人がなりやすいのですが、もともといわゆる男性らしい、エネルギッシュな人、パワフルな人など、男性ホルモンの分泌が多かった人ほど、分泌量の減少によって強く症状が現れることが多いです。E/Iさん〈酔って絡んでくるように〉の場合のように、お酒を飲むとより男性ホルモンが減ります。R/Kさん〈将来への不安を口に〉は不安感や落ち込み、全体的な行動力の低下、余暇活動に興味がないように見られることが男性更年期障害の症状です。F/Oさん〈「性欲が減った」と〉のように性欲の減少や勃起障害といった性機能関連に症状が出てくることも、男性更年期障害の大きな特徴です」