コロナ禍による人類家畜化計画への対処を急ぐ
しかし、計画には想定外がつきものである。荒谷氏は講演で三島事件を「義挙」と発言する等、折に触れて三島由紀夫への想いを語っている。その三島が構想していたクーデター計画は、左翼学生運動が勢いを増して警察力で対応できなくなり、自衛隊への治安出動が下された際に、三島は楯の会を率いて立ち上がるつもりだった。ところが、肝心の学生運動が下火になり、警察力で対処の目処が立つとその計画は潰えることになり、これが後の三島事件につながる。
以前の荒谷氏の発言や文章からは余裕を垣間見ることができた。しかし、昨年のコロナ禍以降、荒谷氏は明らかに焦っている。昨年9月に新版が出た著書の後書きの中で、このように書いている。
令和二年、世界では重要な出来事が起こった。いわゆる「コロナ騒動」だ。コロナウイルスそのものは全く問題がないにもかかわらず、コロナを利用して世界中を脅迫し、自分たちの利益獲得と支配体制を目論む極悪非道の連中がメディアを使って、社会の破壊と人間の奴隷化を開始した。
これは、突然始まったことではない。彼らはこれまでも、経済支援や紛争をビジネス化し、数々のコロナウイルスやインフルエンザをばらまき、身体をリスク化することでビジネスを展開してきたわけだが、分かりにくい巧妙な手段を使ってきた。しかし、今回のコロナ騒動では、露骨にメディアを利用して恐怖を煽り、ビジネスのためのみならず世界支配を急激に推し進めることとなった。
荒谷卓『戦う者たちへ 増補版(第3版)』(並木書房)より
荒谷氏は新型コロナウイルスがグローバル資本家によりばら撒かれたと信じており、コロナ禍によって「彼ら」による社会の破壊、人間の奴隷化といった世界支配が急激に進むと危機感を募らせているようだ。これらはQアノンの陰謀論でもよく見られる主張で、荒谷氏のFacebookにはQアノンを始めとする陰謀論動画が多く共有されている。さらに同月のブログでは、荒谷氏は「彼ら」の人類家畜化計画を明らかにしている。
この自由競争の最終形態ともいうべきコロナ・パンデミックを利用した富裕層への資産の集中は、今後、ワクチンビジネスや体内マイクロチップ化により一層顕著になり、このままでは、彼ら富裕層による人類の管理(家畜化)は決定的なレベルに推移します。
荒谷氏ブログ(2020年9月22日)より
おそらく、荒谷氏はワクチンにマイクロチップが仕込まれていると信じており、それによって人類の家畜化が進むと考えているのだろう。そして、今月19日には、事態は緊急を要すると宣言している。
ここでいう「コロナ禍」とは、COVID-19 等のウイルスを利用して社会を混乱させ、自己の利益と権力を獲得するための世界秩序を確立しようとしている者によって引き起こされている現下の世界的「禍」の事です。
この禍は、彼らの目的が達成されるまで終息しません。そもそも、ウイルスがなくなる事は有りません。(中略)
緊急を要する理由は、「禍を実行している者たちが作ったワクチンを全人類に摂取し続ける取り決めやそれを拒否する者に制裁罰則を強要する仕組み等」人類が後戻りできない状況が年内にほぼ確立するためです。
また、彼らの中の一人ビル・ゲイツ氏が予言する「より恐ろしい第2段ウイルスの拡散」が東京オリンピック強行と無関係ではない恐れがあるためです。
荒谷氏ブログ(2021年1月19日)より