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長瀬智也の“俳優の格”を上げた「2人の女性」とジャニーズ退所後もオファーがくるワケ《「俺の家の話」が話題》

2021/01/29
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「長瀬君はTOKIOのメンバーに最後に加わりましたが、背が高くてルックスはナンバーワン。ギター&ボーカルでフロントマンとして申し分ありませんでした。だけど、時代はSMAPやKinKi Kidsのように、面白いアイドルを求めていた。TOKIOも面白いのですがあと一歩及ばず、楽器を持つバンドスタイルも世の流れにはハマらなかった。2003年の『AMBITIOUS JAPAN!』や、2006年の『宙船』がヒットしましたが、結局デビュー曲の『LOVE YOU ONLY』を超える曲はついに生まれませんでした」(音楽番組関係者)

 その一方で、長瀬は俳優として注目を集めていく。1995年には「カケオチのススメ」(テレビ朝日系)で連続ドラマ初主演を果たした。

「翌年には名作ドラマ『白線流し』(フジテレビ系)の主演にも抜てきされました。2005年まで足掛け10年にわたってシリーズ化された青春大河ロマンです。岐阜県の高校が舞台なのですが、自然をバックにした撮影に、長瀬さんはピタリとハマっていました。他のジャニーズのタレントは都会的な魅力を持っている方が多いのですが、長瀬さんは素朴でワイルドな地方の青年役も演じられる。素材としての良さが大きな魅力でした」(前出・ドラマ関係者)

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 1998年には月9ドラマ「Days」(フジテレビ系)で主演。長瀬は当時19歳だったが、これは1992年に18歳で主演した稲垣吾郎に次ぐ、史上2番目の若さでの抜てきだった。恋愛ものが多い同枠のイメージと違った、地方出身の板金工の青年を好演した。

「TOKIOは歌の大ヒットにこそ恵まれませんでしたが、1995年に始まったバラエティー『ザ!鉄腕! DASH!!』(日本テレビ系)が人気番組になり、グループ人気は安定してきました。ジャニーズ事務所でも、現在の藤島ジュリー景子社長がマネジメントを担当して大きな存在感を示していました」(女性誌編集者)

長瀬にあって、他のジャニタレにないもの

 そうしたなか、長瀬は自身の代表作となる作品に出合う。

「池袋ウエストゲートパーク」(Paraviより)

「『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系・2000年)は長瀬と、脚本を担当したクドカン(宮藤官九郎)の名声を決定的にしました。木村拓哉、岡田准一、生田斗真など役者として評価の高いジャニーズのタレントは他にもいますが、長瀬が彼らと圧倒的に違うのは、その肉体の存在感。185センチの鍛え上げた肉体は、トラブルシューターの不良役に現実味を与えました。王子様だけでなく、悪も演じられる。それが他のジャニタレとの大きな違いです」(前出・女性誌編集者)

 この翌年、長瀬は浜崎あゆみとの交際を報じられる。浜崎は2001年からレコード大賞で3連覇した“時代の歌姫”。隠れることなく堂々と報道陣の前に姿を現す2人の姿は、まさにスターだった。

 肩にはそれぞれ右半分と左半分のハートのタトゥーを彫ったことも判明。2人が肩を寄せ合うことでひとつのハートになるデザインで、お互いへの熱情が表れているようだった。

元々は長瀬とお揃いの“片割れハート”のデザインだった(浜崎公式インスタグラムより 2017年8月3日)

 長瀬も十分に人気者だったが、この熱愛報道で“あゆの恋人”として長瀬の芸能人としての“格”がぐっと上がった。「あゆに愛された男」という事実は、長瀬の魅力を裏付けるにはこれ以上ない称号になった。この流れにのり、長瀬は俳優としての唯一無二の才能を開花させていく。