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2021/02/12

「昔のプリは画像補正をしていない、というイメージを持っている人が多いかもしれません。でも実際は『花鳥風月』をはじめ、多くの機種にオムロン様の画像認識機能が搭載され、肌を白くして目をハッキリ写す、などの調整をしていました。当時は“プリで盛る”という概念はありませんでしたが、写りの良さを重視する女子高生は、昔から一定数いましたね」

 プリと加工は、切っても切れない深い関係だったようだ。そして、遊び重視のプリから、盛りを目指す“サギプリ”の時代に突入する。

2005年、プリ機「姫と小悪魔」の画像。「ギャル雑誌などでは、髪を巻いてボリュームアップすることを指す“盛り髪”が、現在の“盛る”につながっているようです」(古澤さん) 画像提供:フリュー株式会社

ユーザーをがっかりさせないために、画像加工を伏せていた過去

 とくに2006年頃は、カラコンやつけまなど「目ヂカラ強調メイク」が女子高生の間で大流行している。彼女たちのニーズに応えるように、プリ機でも自動的に瞳を大きくする「デカ目処理」が行われるようになったという。

一世を風靡した『美人-プレミアム-』の外装。「この機種までは横方向に目を大きくするだけでしたが『美人』は縦方向にも大きくなるので、女の子たちが“盛れる”“写りがいい”と殺到しました」(前出・門脇さん) 提供:フリュー株式会社

「フリューの『美人-プレミアム-』という機種では、目ヂカラ機能を全面に押し出しました。それまでは、ユーザーをがっかりさせないために、プリの画像加工は伏せていたんです。でも、企画担当者が『今の子は、作り込んでかわいくなることが重要なのでプリの需要はなくならない』と後押ししてくれて、公表に至りました」

 目ヂカラ機能はまたたく間に人気を集め、大ヒットを記録。画像の加工を明かした結果「プリ=加工で盛ってくれるもの」というポジティブなイメージが広まったそうだ。

2010年に登場した「7iRO Co.」のプリ画像。フリューのプリ機のなかで、もっとも「デカ目加工」が施せる機種だったそう。 画像提供:フリュー株式会社

「それから2010年頃まで、プリの加工が進化し続けます。目はどんどん大きくなり、腰の位置を高くして脚を長くしたり……ちょっと宇宙人化している、なんていわれていましたね(笑)。ただ、当時の女子高生は『目が大きい=盛れてる』という認識だったので、ニーズとズレてはいなかったんですよ」