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2000万円で子供たちの教育費、交際費をやりくり… “節約”を意識する秋篠宮家と小室家の“金銭感覚”

『天皇家の家計簿』より #1

note

佳子さまも巻き込まれた結婚騒動

 宮内庁が、宮家の私生活にどこまで立ち入り、そのお金の流れをどこまでチェックするのかという問題は、確かに難しい問題である。

 宮内庁はこれまで、ひたすら皇族のプライバシーを守り、なるべく情報を公開しないという姿勢を守ってきた。それが「事なかれ主義」という対外的な姿勢だけの問題であればまだ良いが、内部で何が起きているのかを把握することができていなかったため、新しい時代に入っても、時折大きな問題が起きるようになっている。

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 眞子さまの問題で、いまも多くの国民が感じていることは、どうして早い段階で小室圭さんの金銭問題を把握し、迅速に処理できなかったのかという点だ。

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 皇太子妃の選定プロセスについては、非常に厳格な調査が行われているとされるが、宮家の皇族女性の結婚相手については、ほとんど放置状態である。秋篠宮さまと宮内庁の関係性がどのような状態にあるのか、外からはっきりとうかがい知ることはできないが、いずれにせよ、皇族がいまよりもより自由とプライバシーを求めていく流れが止まらないとするならば、それに合わせた新しい皇室像の構築と法整備を同時に進めなければならないだろう。

 眞子さまの問題では、妹の佳子さまも、その「騒動」に巻き込まれている。

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 佳子さまは、その端麗な容姿もあって成年になられた頃から国民的人気が高まり、ファッションを特集した出版物がベストセラーとなるなど、同性からの人気も非常に高い「国民的アイドル」だった。

 ところが2019年3月、眞子さまが結婚の延期を発表されたことについて「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」「姉の件に限らず、以前から私が感じていたことですが、メディア等の情報を受け止める際に、情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して、情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」と、はっきり自分自身のお考えを述べられたところ、結婚反対派からの反感を買うことになってしまうのである。

 国民の税金で結婚するなという小室さんへの批判が佳子さまにまで飛び火し、「なぜ学校を卒業したのに就職しないのか」といった批判も飛び出した。以降、佳子さまはこの問題について口を閉ざしている。